ここから本文です
【お知らせ】映画館の上映スケジュールについて、新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の影響により、実際の上映時間と異なる可能性があります。ご不明な場合は、各劇場にお問い合わせくださいませ。

機動戦士ガンダム THE ORIGIN II 哀しみのアルテイシア (2015)

監督
今西隆志
  • みたいムービー 74
  • みたログ 568

3.63 / 評価:410件

兄妹の悲劇 ~政変の亡命者

  • GODOFGOD さん
  • 2016年11月22日 23時00分
  • 閲覧数 340
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

機動戦士ガンダム THE ORIGIN II 哀しみのアルテイシア  (2015:日本) 
総監督:安彦良和

ーーーーーーーーーーーー
《前置き》
・本作は映画作品ではなく、ビデオグラム用作品(オリジナル・ビデオ・アニメ)である。
・商品(映像ソフト)の販売促進目的のため、【一部の劇場で2週間イベント上映】された作品。
・[映倫]の許可は得ているが特別興行のため、チケット料金は安く設定されていた。
・ファン向けの商品(イベント上映)のため、『機動戦士ガンダム』未見の方への配慮はなされていない。
以上を踏まえつつ、本映像ソフトの評価基準を星4をMAXとして評価。

ーーーーーーーーーーーー
《概要》
・アニメ『機動戦士ガンダム』の作画担当の安彦良和氏が後に描いた漫画『機動戦士ガンダムTHE ORIGIN』を原作としたOVA化の第2弾。
・本シリーズは、ガンダム本編では描かれなかった原作の一部をアニメ化する企画。
第【9】【10】【11】【12】巻のオリジナル・ストーリーの〈過去編〉に相当する。

・第2部『~哀しみのアルテイシア』はシャア・セイラ編:後編の【第10巻】最初から途中(セクション8)までに相当する内容。


ーーーーーーーー
《見所&感想》
・冒頭のナレーションで前作のおさらいがあり、尚且つタイトルバックの音楽の煽りも効果的。主人公のキャスバルが後の「赤い彗星シャア・アズナブル」へと変貌していくことをここで明言している点も、一見さんへの最低限の配慮がみられるのは好印象だ。

・ジオン・ダイクン暗殺、民衆の暴動、宇宙移民者の住むサイド3ムンゾは事実上ザビ家の謀略によって掌握され、ジオンの遺児キャスバルとアルテイシアは、地球へと亡命することになった。スペイン、アンダルシアの大富豪【テアボロ・マス】のもとでキャスバルは【エドワウ・マス】、アルテイシアは【セイラ・マス】と名を変えて。
ザビ家の政敵であったジンバ・ラルが暗殺され、シュウ・ヤシマの計らいでテキサスコロニーに身を隠すことになった二人。そこで出会ったのが、キャスバルそっくりの青年【シャア・アズナブル】の存在。
母アストライアの死の知らせ、愛猫ルシファの死、墓標での兄妹の別れ。

しかし、士官学校試験に合格したシャア(ロジェ・アズナブルの息子の方)とエドワウ(キャスバル)との入れ替わりは本作では描かれず、次作への持ち越しとなる。本シリーズの最大の見所であり、実際歴史上にもそういう逸話は数多くあるので、期待していたが残念。相変わらず尺制限がネックとなっている。

・キャスバルの吹替問題。
物語は前作から3年後という設定だが、そのキャスバル(エドワウ)の声が早くも池田秀一氏に代わっている。この違和感はとてつもない。はっきり言って池田秀一氏に少年役のシャアは無理がありすぎた。声をデジタル加工するとか他に方法はなかったのだろうか。
これは、本物のシャア(ロジェの息子)の声と差別化する意味もあるだろうが、何より池田氏本人が「やりたい」とおっしゃったところから、観る側としてもそれに付き合わされることになってしまう。キャスバルとロジェの息子は、容姿は似ているが目の色が違う。これだけで原作漫画では説得力があったのだが、原作にはない声がこれほど差異があると入れ替わりの説得力が失せてしまう。その部分は敢えて次作に回したところも含めて、一番観たかったものが観れずに終わってしまった印象の第2部だ。

・エンディング
前作のように、エピローグと主題歌とエンドロールが被ってる“シベ超モード”ではないのは良かった。よかったというより、それが映画としては当たり前だ!
役者が台詞を話してるのに、高音量で録音設定された主題歌がその役者の声をかき消し、“何喋っているかわからない状態”にするなんてことはあってはならないこと。これが繰り返し視聴を考えたビデオ商品のやり方なのだろうが、本作はすっきり終わっている。しかし原作漫画で第10巻のセクション9の“入れ替わり描写”が第3部冒頭にお引っ越しした分、サブタイテーマの『哀しみのアルテイシア』は表現できても、ロジェの息子であるシャアが伏線ほったらかしで終わるのは消化不良にも見える。冒頭のナレーションで赤い彗星シャアについて触れていることで、二人は入れ替わるかもしれないという推察をファン以外でも想定できてしまうので尚更だ。

《総評》
1部で良かった作劇が2部ではちぐはぐ。エンディングは1部は最悪、2部は丁寧に終わっていた。
結論として、本作前半は『青い瞳もキャスバル』に加え、本作後半部分は『暁の蜂起』の頭に入れ、シャア・セイラ編は全体で三部作構想にすべきだったと考える。すべては尺制限が問題なのだが。
2作終了時点では、ユニコーンの時のようなブームは期待できないと思った、というのがイベント上映当時観た感想。今は普通に楽しんで観てますがね。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • ファンタジー
  • スペクタクル
  • 勇敢
  • 知的
  • 切ない
  • かっこいい
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ