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映画ドラえもん 新・のび太の日本誕生
2016年3月5日公開

映画ドラえもん 新・のび太の日本誕生

36th DORAEMON THE MOVIE: NOBITA AND THE BIRTH OF JAPAN 2016

1042016年3月5日公開

D.D

4.0

ネタバレ旧作の不満を見事に解決

映画ドラえもんで久しぶりに、「お見事!」と言いたくなった。何しろ旧作を越えていたので、かなり見応えのある2時間だった。 正直旧作は、“傑作”とまではいえない作品だった。なぜかというと、 ①浅い友情描写 ②タイムパトロールが解決 ③伝わらないメッセージ という難点があったからだ。しかし今回は、旧作の不満を全て解決していた。 まず①についてだが、旧作は友情描写が浅堀りだったので、別れの場面も感動しなかった。一方新作では、のび太がククルに毛布を渡す、ペガ・ドラコ・グリとの場面を増やすことで、最後の別れの場面が見違えるほど変わっていた。 ②については、これは映画ドラえもんシリーズに渡っての問題だが、「日本誕生」の旧作は特に酷かった。しかし今回はのび太が自力でギガゾンビの元へたどり着いた。このことでTPに助けられて終了!という話ではなくなった。 ③は、旧作も「昔の人の努力があって今がある」ということを伝えようとしているのは分かるのだが、時間の都合か、ドラえもんが一度触れたきり語られなかった。しかし新作はこのテーマを強調。戦いの場面に追加された、石器時代のヤリが23世紀のヤリに勝ったのも、このテーマを強調するためだろう。 また新作では、二つのテーマを新たに盛り込まれていた。 一つ目は「自立」。前述した、のび太が自力でギガゾンビの元へ行く場面は、このことを強調するために付け加えられたのだろう。 そして二つ目が「親の目線」。のび太が遅くに帰ってきてママが心配する場面、テスト直しを頑張ったのび太を撫でるママの場面と、ママの登場場面がいくつか追加されている。この場面を追加することで、大人の鑑賞にも耐えうる作品にもなったのではあるまいか。 残念な点を挙げるとすれば、ツチダマの恐怖感がなくなったことか。まぁ、ジャポニカ学習帳で虫の写真を使えなくなったぐらいだから、しょうがないのかな… 長くなってしまったが、この作品はぜひ見てほしい。旧作と見比べたら面白いかも。

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