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マジック・マイク XXL (2015)

MAGIC MIKE XXL

監督
グレゴリー・ジェイコブズ
  • みたいムービー 57
  • みたログ 309

3.17 / 評価:213件

解説

チャニング・テイタムの実体験を基に、男性ストリップの世界とその裏側を描いた『マジック・マイク』の第2弾。前作から3年後を舞台に、引退を決めたかつての仲間たちと共に最後のショーを飾るため、ダンスコンテストを目指すさまが展開する。チャニングのほかマット・ボマー、ジョー・マンガニエロらが続投し、彫刻のような肉体と情熱的なダンスを披露。さらに『ハンガー・ゲーム』シリーズなどのエリザベス・バンクス、『ラム・ダイアリー』などのアンバー・ハードが新たに参加。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

3年前に男性ストリップのパフォーマーを引退したマイク(チャニング・テイタム)は、かつての仲間たちと再会。同じく引退を決意した仲間たちと最後にもう一発ド派手なショーを決めようと盛り上がり、マートルビーチで開催されるダンスコンテストを目指すことに。道中さまざまなトラブルに巻き込まれながらも、彼らは持ち前の肉体美とサービス精神で女性たちを魅了していく。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)2015 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT,LLC
(C)2015 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT,LLC

「マジック・マイクXXL」男たちの最後のから騒ぎ。アメリカンニューシネマの系譜を継いだ逸品!

 宣伝の謳い文句によると「究極の女子会パーティエンターテイメント」。確かにそうかも知れない。マッチョなイケメン俳優が男性ストリッパーに扮しセクシーダンスを披露する。前作「マジック・マイク」の全米興行も7割が女性客だったそうで、チャニング・テイタムの胸筋と超絶ムーブにおひねりを投げたくなっても不思議はない。

 が、男性側である自分は声を大にして叫びたい。本作は男の泣き所を刺激するほろ苦いロードムービーだと。いや、男女の隔てはない。日常の中でくすぶっている私たちを3日間の夏休みに誘ってくれる魅惑のグレートエスケープなのですと。

 人気ストリッパーだったマイクが足を洗って3年。小さいながらも夢だった家具メーカーを経営し、それなりに充実感もある。そこに昔の仲間から呼び出しがかかる。引退を決めた彼らは、年に一度のダンス大会で最後の大花火を上げるのだと息巻いていた。

 触発されたマイクもトラックに飛び乗り、大会が開催されるマートルビーチまでの珍道中が始まるのだが、この旅はいい歳こいた彼らの《修学旅行》だ。大会に出たところで何かが約束されているわけでもない。長すぎた青春の終焉を確認するための儀式なのだと、本人たちが痛いほどわかっている。

 一方、ストリッパーである彼らは旅の途中で出会う女性たちにひと時の現実逃避を提供する天使のような存在でもある。浮世から遊離したしがらみのない関係だからこそ生まれるピュアな優しさを、マイクたちも女性たちも、観客のわれわれも学んでいく旅でもある。

 前作のマシュー・マコノヒー、アレックス・ペティファー、コディ・ホーンは出演せず、伝聞として語られるのみ。大人の事情があるのだろうが、不在を逆手に取ったアイデアがみごと。彼らは停滞を嫌い、前向きに未来へと進んでいる。逆に今回登場する連中は皆、緩慢な日常に足をすくわれ、次の道が定められず宙ぶらりんなままだ。

 現実に追いつけない男たちの最後のから騒ぎ。テイタムが「さらば冬のかもめ」を引き合いに出したように「マジック・マイクXXL」はアメリカンニューシネマの系譜を継いだ逸品として記憶されるべきだろう。

 センスよく映像にまとめたのはソダーバーグから監督を引き継いだグレゴリー・ジェイコブズ……と言いたいが、なんと製作総指揮・撮影・編集をソダーバーグが兼任。弟子筋のジェイコブズには申し訳ないが、映画監督業から遠ざかっているソダバの変則的な新作として楽しむのもいいだろう。(村山章)

映画.com(外部リンク)

2015年10月15日 更新

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