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私はゴースト (2012)

I AM A GHOST

監督
H・P・メンドーサ
  • みたいムービー 7
  • みたログ 46

3.20 / 評価:37件

ゴシック・ホラー好きには非常にオススメ!

  • tub***** さん
  • 2016年6月29日 23時47分
  • 閲覧数 589
  • 役立ち度 4
    • 総合評価
    • ★★★★★

この映画は、レンタルショップのDVD新作映画ランキングで上位に並べられているような物語の起伏や派手さ求めている方にはお勧めできません。映画に雰囲気や芸術性を求める方、ゴシック・ホラーが好きな方にはとてもオススメです。また、残酷な描写はないので、そういうものが苦手な方はご安心ください。

タイトルの通り、死んでから家に取り憑いている霊が主人公のお話です。

時間は76分とコンパクトで、物語の本筋自体は特に特筆するような部分はありませんが、その発想、描写と画の美しさ、まとめ方などは所謂大衆映画にはない芸術性があります。



------以下ネタバレ------



何度もくり返される映像はやや単調に思う方もいるかもしれませんし、主役のエミリーの演技は淡白ですが、それによってより耽美的で意味深な雰囲気を深めています。

テープ再生のような古い画質やレトロな音楽が流れていましたが、恐らくエミリーが亡くなった時代のものなのでしょう。
エミリーのもう1人の人格は非常に凶暴な性格で、一見残酷な描写はありましたが、ちゃんとモノクロにされていて残虐性に焦点がいってしまわないように作られていました。

白い男が降りてくるシーンは心の底からゾッとしました。普通のタイミングであのシーンをやっていれば滑稽とさえ思える姿ですが、絶妙に緊張を高めてからのシーンだったため非常に効果的でした。そして、そこからのラストへの畳み掛けは圧巻でした。

光の方へ進めという霊媒師の声が聞こえるものの、どこを見てもそこには無が広がるのみで切ない終わり方でした。何人もの霊を除霊してきたと言っていたシルヴィアでしたが...
本当の終わりは生きている人間には分からないものです。実際に死にゆく人がどのような心理状態で死ぬのか生きている人間には分からないのと同じように、霊が成仏するのも実際にはどのような状況で行われるのか分かりません。一つの解釈として非常に面白い終わり方でした。(白い男も無の恐怖で顔が引きつっていました


ゴシック・ホラーが好きな私にとっては年に一度あるかないかの傑作として自信を持ってオススメ出来ます。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 不気味
  • 切ない
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