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ハッピーアワー (2015)

監督
濱口竜介
  • みたいムービー 68
  • みたログ 140

3.25 / 評価:96件

支えられながら生きていることの謎

  • wat***** さん
  • 2016年1月7日 8時01分
  • 閲覧数 1765
  • 役立ち度 5
    • 総合評価
    • ★★★★★

他人と関わりながら自分の足で立つことの困難さと醍醐味をあらためて思い起こした映画。第一部に重心を探るワークショップシーンがある。 このワークショップの内容が、この作品全体のテーマを暗示している。
4本足の椅子をある一点で立ててみることから始まる試みは、やがて参加者同士が背中を合わせてちょうどバランスのとれる一点を見つけて立ち上がる試みに進む。他人のお腹の声を聞くワークもある。
4人の女性が自分の道を探りつつ、新たなバランスのとれる一点を見つけて立ち上がろうとする成長物語に私にはみえた。
六甲の有馬温泉に集まり、また下って日常の生活があるというこの高低差が単なる高さの差ではなく、別の意味を帯びてくるようなそういう描き方も私は好きだ。 一見棒読みに近い抑制のきいたセリフに対して、違和感を感じたままで見終わるか、ずしりとボディブローのように効いてくるか、映画を観ている私自身の今のあり方が試されているようだ。
昔、市川準監督の「病院で死ぬこと」を観た。今まさに亡くならんとしている人の病室の光景と、窓の外に淡々とくりひろげられている日常のなにげない営み(商店街の喧騒、境内から鳩が飛び立つ、子どもたちの遊ぶ姿・・・・)がただ並列的に映っているだけなのに、こみ上げてくるものを押さえられなかった。
この映画の感想もこんな感じに近い。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 勇敢
  • 切ない
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