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美術館を手玉にとった男 (2014)

ART AND CRAFT

監督
サム・カルマン
ジェニファー・グラウスマン
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3.29 / 評価:41件

確信犯の二つの意味

  • Vampyros Lasboss さん
  • 2016年1月25日 1時01分
  • 閲覧数 912
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

1.自らの信念の正当性を“確信”して法律に違反しているか否かは問わず罪を犯す者
2.自らの行為が犯罪であることを“確信”している者
本来の意味は1ですが、言葉は生き物なので誤用とされていた2も現在は認められつつあるようです。

で、本作の主人公マーク・ランディスの場合、本人は「慈善事業」として贋作を美術館に寄贈しているので1の確信犯と言えます。そもそも、金銭の授受がないので法律には違反していないのですが、美術館の職員が語っていたように、身分を偽り、応対した職員の時間を無駄にしたのだから道義的に罪は犯しています。
2の意味での確信犯ではないかというと、これも疑わしい。
本作の鑑賞後、もしかして、この贋作家自体存在しないのでは?と疑問に思い、ネットで検索したら英語版のWikipediaに記事が載っていたので、彼は本物の贋作家のようです(苦笑)
さて、その記事によると、このYahoo!映画解説には20州46の美術館に寄贈とありますが、多くはメトロポリタンやMoMAのように絵の真贋を検証できる人員や設備が整った美術館ではなく中小の美術館がほとんどだったようなので(あまり英語力に自信がないので気になった方はご自分でご確認ください)、彼は罪を犯していることは“確信”していたようにも思います。

いずれにしても、アメリカは本作や『ヴィヴィアン・マイヤーを探して』など興味深い人物を見つけてエンターテイメント性のあるドキュメンタリー映画を作れるものだと感心しますね。
映画の中のインタビューでも語られていたように“変人”でも許容し、時には能力を育てる土壌があるからなのかな?
変人と言えば、ランディスを追跡するレイニンガーも相当な変人で、娘に「パパはランディスに夢中なの?」と尋ねられ否定するものの、テーブルの上はランディスの資料でいっぱいなのが笑えます。

ランディスが買い物に行った先の“Piggly Wiggly”(なんちゅう名前やw)というスーパーマーケットでJ.D.サウザーの「You're Only Lonely」がBGMで流れてたのは、できすぎな気がして、偶然ではなく演出なのかな?と思ったりして…

詳細評価

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