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美術館を手玉にとった男 (2014)

ART AND CRAFT

監督
サム・カルマン
ジェニファー・グラウスマン
  • みたいムービー 39
  • みたログ 67

3.29 / 評価:41件

贋作制作は天職

  • tsu***** さん
  • 2015年12月6日 14時15分
  • 閲覧数 960
  • 役立ち度 4
    • 総合評価
    • ★★★★★

有名アーチスト作品の贋作を作り美術館に無償で寄贈していた人物の
ドキュメンタリー映画である。
 
最初は「主演役者の演技がは妙にリアルだなー」と思えた。
かなり俳優が主人公のランディスを研究し、本人に成りきっているのかと
思った程だ。
 
帰る途中チラシを見ると出演マーク・ランディスとなっている。
「本物だった」偽物と見破るレイニンガーとランディスは役者だと
思っていた。他の出演者も全て本物だ。
もちろん演出も多少ある。テレビでよくある再現性ドキュメントである。

 
終盤やたらランディスの歳の取り方がリアルに見えた。
終盤老けたのはメイクの所為だと思っていたが体調の悪い時に
撮影されたのだろうか?
あるいは前半の撮影で疲れてしまって終盤はモロに出てしまったのか?
  
ドキュメンタリーでここまでの作品にするには製作側にかなりの技量がいる。
企画・構成・演出・プロット・喋らせるテクニック・・・どれも巧い。
ま、ドキュメントと言ってもリアルタイムで撮影されている訳では無く
ストーリーに基づき撮られているのだが・・・。
 
映画観賞中ずーっと考えていた事は主人公マーク・ランディスにとって
贋作の絵画を寄贈し続けて一生を終えた方が幸せだったのか?
それとも贋作を暴かれ世間に名を知られる様になった今の方が幸せ
だったのか? 本人のみ知る所なのだろう。
 
英語が理解出来れば悩まない所だが贋作と判明した後、寄贈を受けた
ある美術館の学芸員が「どんな理由があっても言い訳が出来ない」
とカメラの前で語るが、この言葉はプロであるのに偽物と見抜けなかった
自分に対し「言い訳は出来ない」と言っているのか・・・
それともプロなのに『目利きで無い』事を晒され赤っ恥をかかされた事への
鬱憤をランディスに行為に対して「言い訳は出来ない」と言ったのだろうか?
 
一番面白いシーンである騙された美術学芸員の「言い訳」を全て収録
すれば面白かったのにと思われた。
 
最近の演技オーバーで演出過剰でリアリティー無しの映画にシラけて
辟易している身に取っては最後までワクワク感が続いた。
 
最後、どのようなエンディングするのか楽しみだったが最後の落とし所も
うまく演出されている。
周りの者が考えて提案したのをランディスが受け入れたのだろう。
 
本人としては『贋作制作は天職』だと思っているのだから本意では無い筈だ。
 

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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