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悪のクロニクル (2015)

THE CHRONICLES OF EVIL

監督
ペク・ウナク
  • みたいムービー 17
  • みたログ 166

3.69 / 評価:124件

見せ方はさすがだけど動機に説得力が薄い

  • i_seraphim さん
  • 2016年10月8日 15時49分
  • 閲覧数 1127
  • 役立ち度 4
    • 総合評価
    • ★★★★★

韓流サスペンスとしては脚本に力がない感じ
元警官や現職警官を標的にしたリスクの高い連続殺人をやるには真犯人の動機がどう考えても弱い
演出やお芝居の凄さでなんとか見られるものになってはいるけど、終盤の失速感はどうしようもない

契機となった事件の犯人は最後までどこの誰かもわからない方がよかったような
この事件に関わる真犯人と主人公の交流みたいなものもやりたいという色気が出ちゃったんだろうけど、その要素が混入したために真相がわかるあたりから急に軸が大きくズレてムードが湿っぽくなって失速、腰砕けになってしまったという印象

真犯人は別人で冤罪が産んだ復讐劇にしとけば最後まで失速せずに犯人の痛みも純粋なかたちで伝わったのではないかと思うんだよね
人がここまで暴走して周囲の人間まで巻き込むにはよほど純粋な怒りや怨念がないと説得力がなくなるし物語に力が宿らない
犯人を恐ろしい怪物にするぐらいの過去がないと観客が犯人に共感できない
よほど巧妙に伏線を張っていればどうにかなったかもしれないけど、それができてないからハア?ってなっちゃう
ドンソク先輩とかもあんな感じで退場では惜しすぎるし

脚本書いてるときにあれも入れたいこれもやりたいといろんな要素が出てくるのはわかるんだけど、書いてる途中で思いついた魅力的なシーンを入れたいがためになんとか辻褄合わせしたけど繋がりきれてない、っていうか
少年と主人公のシーンを描こうとしてサスペンスとして破綻してしまった
過去の事件の犯人と少年は無関係にしないと動機や行動が観客を納得させられるだけの強度を獲得できず話が繋がらない

作品の基本的な軸になる主題と矛盾する要素を無理に入れるとこうなっちゃうんだよ、という見本のような脚本でした

マ・ドンソクさん演じる先輩刑事がいい感じだったのが印象的

韓流サスペンスとしては弱い
『最後まで行く』とか観たほうがいいかも

ドラマだけど最近見た韓流作品では『パンチ~余命6ヶ月の奇跡~』なんか凄かったからお薦めですよ
ヌルいところが一切ない稀に見る傑作サスペンスでした

詳細評価

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