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カノン (2016)

監督
雑賀俊朗
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4.03 / 評価:256件

負を乗り越えることの難しさ、厳しさ

  • smp***** さん
  • 2016年11月16日 0時15分
  • 閲覧数 897
  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

アルコール摂取による認知症になった母の真実を追う中で、負を背負った人々の懸命に生きる姿を、がっつりストレートに描いたところが素晴らしい。

前半は、アルコールに溺れる母、虐待ともいうべき三姉妹の幼少期の育ち。それ故、心に傷を負いながら今を生きる三姉妹の生活が描かれ、重く苦しい雰囲気で展開する。

その母の真実を探る後半では、子を思う母の姿が明らかになり、三姉妹が将来に向けて希望を見出して、グイグイと突き進んでいく。クラシックの名曲「パッヘルベルのカノン」をキーワードに。

アルコール依存症、認知症、ネグレクト、母親の愛情といったテーマを柱にして、予期せぬ真実が次々と明らかになるという展開は、なかなか見事である。

それだけでなく、実は、嫁と姑の確執、老舗料亭の後継問題、不倫と自殺、夫婦間のモラルハラスメント、さらには熱中症による死亡事故など、現代社会が抱える様々な問題を、さりげなく投入されていて、軽重はあるものの、その問題を見る人に突き付けるという手法も、興味深い。

三姉妹の演技の頑張りはもちろんいいが、厳しさと優しさ、苦悩を演じた母親役の鈴木保奈美と祖母役の多岐川裕美がいい。また、出番は少ないものの、次女の彼氏の母親役の古村比呂、かまぼこ屋さんのおかみさん役の島田陽子も、女性の優しさ、人への気遣いが感じられる演技で、作品をより味わい深いものとしている。

終末の三姉妹の奏でるカノンのシーンは美しいが、ややベタな印象があり、同様に、母親が作ったヒマワリ畑のシーンもできすぎ感が強く、やや興ざめしたのがわずかにマイナスポイントとなった。

補足・・・比嘉愛未の奇跡の細美脚、必見です!

詳細評価

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