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カノン (2016)

監督
雑賀俊朗
  • みたいムービー 46
  • みたログ 289

4.04 / 評価:260件

秀作だけれど、トレンディードラマ臭

  • da5***** さん
  • 2017年3月13日 18時05分
  • 閲覧数 2115
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

人に薦めたくなる佳作。
次女役(比嘉愛未)と母役(鈴木保奈美)の意気込みおよび演技力が抜きん出ています。もっと長女・三女の出番を増やして姉妹全員を同格の主役にしてもよかったけど、役者の実力差を考えると、この完成作が一番無難な配分かも。
子役たちの頑張りも効き、重たい話のわりにパッヘルベルの名曲そのままに、流麗で入り込みやすく華やか。フェミニンなチラシ・ポスターの春色を裏切りません、と言いたいところですが、予想していた以上に深刻、ゆえに、真剣至極の映画。
しかし────母子の人生に苛烈な影響を与えた張本人の一人である「父親」、悪役「DV夫」、そして便利な「優しい恋人」。この三人の男性の内面造形がぞんざいすぎますね。
父は単なるクズ? DV夫はなぜあんな人になっちゃってるの? 優しい恋人も、もっともっと葛藤や追っているものが大きいはず。彼ら重要な三人のために、もうあとほんの一、二分間ずつ、合計五分程度でいいから尺を広げるべきでした。
べつにそんなところはフェアでなくてもいいでしょ、女優陣が輝けばいいんだから、と監督・脚本家が開き直るなら、クラシック最高曲の一つにあやかった渾身の芸術作が、ただの娯楽商品(トレンディードラマ)で終わります。
ついでながら、クライマックスのピアノ演奏、できれば最後までオーケストラなしでやりきってほしかった。
ともあれ、後味は良好。お母さんには幸せに長生きしてほしいです。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 切ない
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