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料理人ガストン・アクリオ 美食を超えたおいしい革命 (2014)

BUSCANDO A GASTON/FINDING GASTON

監督
パトリシア・ペレス
  • みたいムービー 22
  • みたログ 26

3.79 / 評価:19件

じゃがいもの故郷は今、

  • chu***** さん
  • 2015年11月15日 3時26分
  • 閲覧数 581
  • 役立ち度 6
    • 総合評価
    • ★★★★★

民族の融合は困難であるが、料理の融合はいかに容易く幸せをもたらすか。

私たちは日本の食を自画自賛します。
でも、その使われる食材の多くは外来種です。
ジャガイモ、トウモロコシ、サツマイモ、
トマト、カボチャ、唐辛子(もちろんピーマンも)、あっタバコもそうだね。(これは食い物じゃないけどね)
はっきりいってアンデスに足を向けては寝られませんよ。
なのに、
ペルーていったらアンデスやチチカカ湖やマチュピチュや「コンドルは飛んでいく」ぐらいしか思い浮かばない。あ、フジモリ元大統領がいたな。
でも料理が全然思い浮かばない!

今日を境にそんな不遜は返上いたします。
ペルーよ、ありがとうございます。
物凄く物凄くペルー料理が食べたくなりました。
もちろん、ガストン・アクリオさんが切り開いた新しいペルー料理も。
本家の唐辛子料理を味わいたいです。
(唐辛子てホント土によって味が違うのよ。)

映画は、アクリオさんを絶賛する人々の声で始まります。
国を変えた、革命とまで言われています。
料理界ならいざ知らず国とまで言うってアクリオさんてどんな人よ、て俄然興味が湧きます。
それから、アクリオさんの活動を追っていきます。
アクリオさんは、他の料理人に助言をするし、試食をしまくるし、貧しい子の通える料理学校の運営に力を貸すし、農家や漁民が利益を得ることが出来る経済環境を整えたいと考えているし、単なる一レストランの料理人かと思っていたら、とても忙しい人でした。

アクリオさんの言葉で、常々私も思っていた事があります。
料理は国の顔です。
何で日本の晩餐会て、いつまでも正統派フレンチ出すのよって。(勿論、食材や味付けに日本の調味料を取り入れている料理があることは知っていますが、ジャンルはあくまでもフレンチ)。
日本料理を取り入れたフレンチではなくフレンチを取り入れた日本料理にすべきです。へりくだりにも程があるって思います。鹿鳴館の時代は終わったんですよ。

まぁ、つまり、アクリオさんは欧州に料理の勉強をしに行って、帰国後フレンチやってたんですが、ハタと気付いた。なんか違うんじゃねぇ、て。
取り敢えず、バターの使用量が20キロから1キロに減った替わりに唐辛子の使用量が20倍になったと。

日本の人から見ると、アクリオさんのように考える料理人は日本には多くいるので、凄いなぁ、とはあんまり思えないのですが、ペルーの人々にとっては、アクリオの料理と活動は、新鮮で、且つ、自分たちを良き明日へ導いてくれる人みたいです。芸能人のような人気です。

アクリオさんは政治家の家庭に生まれ、自分が恵まれた生まれだと自覚しています。そして、自国では上流階級でも、一歩国の外に出たら、ペルーのパスポートてだけで下流に見られることを実感したそうです。ペルーという国を他所の国の人に良く見てもらいたい。知ってもらいたい。彼は実行しました。料理でもって。
そして今、世界中の美食家、料理評論家が、彼が創った新しいペルー料理を求めて来店し、そして彼らは、ペルーの味を世界に発信するのです。
(そして、今情報は私の下にも届いた。)

私は、ペルー料理を食べたことがありません。
ですから、出てくる料理は一見にはフレンチやイタリアンや和食のテイストが見受けられますが、自分の舌が知らない味であることは間違いありません。
幸運なことに私は首都圏に住んでいます。
東京には無い料理は無いといいます。
取り敢えず、ペルー料理の基本を味わいに行こうと思います。

ところで。NHKの「妄想料理」にガストン・アクリオさん出演してくれないかなぁ。
ねぇ、NHKさん、ちょっとペルーまで足伸ばしてみてよ!

(追伸)
シアターイメージフォーラム初日鑑賞。
悪天候のせいか、私が観た回は、お客さんまばらでした。
ドキュメンタリー映画は映画館で観そびれると、永遠に観る機会が失われる可能性が高いです。(TSUTAYAは期待出来ません)
南米のドキュメンタリーと聞くと何となく深刻な内容ばかりのイメージですが、今作は笑顔が多いです。
ペルーという国の一面を知るよい機会です。
南米旅行を計画している人にも。
世界中の料理を味わいたい人は特に。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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