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ちはやふる -下の句- (2016)

監督
小泉徳宏
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3.83 / 評価:4030件

からくれなゐにみつくくるとは

  • たーちゃん さん
  • 2021年7月1日 13時29分
  • 閲覧数 124
  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

今作は前作の上の句の続きで、幼い頃からの新(新田真剣佑)がカルタを辞めると聞かされて、新のいる福井に千早(広瀬すず)と太一(野村周平)が訪ねる所からストーリーは始まります。
新がカルタを辞めようと思ったのは、それまで師事してきた祖父の綿谷始(津嘉山正種)の死でありました。名人を目指す理由がなくなったというのです。
何のためにカルタをやっているのか。自分のため。自分の好きな事をしているから。

人にとってやりたい事って何でしょう。何にしても最初は楽しかった事が次第に壁にぶつかり何のためにやっているのかわからなくなった時に挫折し、その道を諦める事もあります。
その時に必要な事。それはそれをやっていた時に楽しかった事を思い出す事。とても楽しかった時間があるからこそ頑張れるのではないでしょうか。
そんな事を今一度思わせてくれる作品でした。

千早が詩暢との対戦を意識して、部活での団体戦よりも左利きの詩暢仕様に稽古を変更していった時に、何のためにカルタをやっていのかを考えさせられます。
個人戦で闘っているときこそ、仲間を意識し「ひとりじゃないんだ」と思える事でが大切です。「自分だけでやってるつもりになるなよ」「勝手に一人になるなよ」
千早がライバル校に行った時に、自分たちがやれているのは先輩方の研究の成果だと嫌味しか言わない須藤(清水尋也)から教えられるのでした。

まずは団体戦。千早は対戦の途中で倒れてしまい、団体としては負けてしまいます。ただ仲間は勝ち負けよりもどれだけ充実して試合が出来たのかを語り合い、千早を責める者はだれもいませんでした。
そして個人戦。
肉まんこと西田(矢本悠馬)が詩暢と対戦してボロ負けして、キャラクター人形とたそがれているところ。「一足先にメンチにされている」と言われたところは笑いました。
千早と詩暢の個人戦。このときの詩暢役の松岡さん、凄いです。
個人戦でいっぱいいっぱいになった時、真島から肩を叩かれ、微笑んでもらい仲間に見守られているシーンいいです。
少し詩暢に応戦している千早。何だかわからないけど、涙が出てきました。
「ちはやふる」の札が奏のところに行って、千早のところに行ったら手を握ります。そこにはブレていない千早がいました。
「あれがちはやぶる。ですよ」太一とタッチをします。
「個人戦なのに、みんなの心がつながっている」
観覧している新に先生が言います。
「千早ちゃんも真島くんもいつも君を仲間だと思っているよ。カルタが一番楽しかったのはいつだった?」
「千早は楽しそうですね。何であんなに楽しそうなんだろ」
結果は当然千早は詩暢の相手にもならない位に惨敗しますが、帰り際の詩暢にまた「カルタしようね」と言う千早でした。

今回の作品での一番はカルタクィーンとして登場する若宮詩暢役の松岡茉優さんの存在です。女子高生でクィーンの称号を獲得した凄い立場で登場するのですが、見た目はTシャツにジャージに水筒をくびから下げてと超ダサイ風貌。そうでなければセーラー服。決してカッコよくはないのですが、クールな目線が印象的。それに加えてキャラクター商品が大好きで、そのキャラクターを見ると少女のようにキャッキャと騒いでしまいます。そのギャップが面白いのと、何といっても競技カルタの対戦シーンです。読み手が声を発する前に、言葉の空気を聞いて、素早く札をとっていきます。千早との対戦シーンでのスローカメラでの表情は広瀬さんに負けない位凄かったです。圧巻です。関西弁のセリフも良いです。嫌味を言うのもとても良いです。

ヒロインが勝つような作品ではないでしたが、ジーンと感動できる作品でした。

新の母親役はつみきみほさんだったんですね。エンドタイトルで気がつきました。

詳細評価

物語
配役
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