ロパートキナ 孤高の白鳥 (2014)
OULIANA LOPATKINA, LA DIVINE/ULYANA LOPATKINA:A RUSSIAN STAR
- 監督
- マレーネ・イヨネスコ
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和光同塵
- rai***** さん
- 2017年7月3日 16時28分
- 閲覧数 496
- 役立ち度 1
- 総合評価
最初、バレエの映像にはあまり期待していなかった。
しかし、この映画には何か今まのバレエとは”違和感”があり、再度最初から見直す事に。
ロシアで最高と言われるイワン・コズロフのペア演技が僅かに遅いのでは?と思わせる場面が何度もあり、不思議でならなかった。
それは他のペアでも同様に感じた。
更に何度も見直すと実は彼は演奏に忠実に踊っている。
ウリヤーナが僅かに早いのだ。
”早い”というのは”ずれている”のでは無く、彼女の演技自体がオーケストラの指揮と同じく演奏の先頭を走っているのだと分かった。
演奏に合わせて踊るのでは無く、演奏と一体となって踊っている。
だからこそ「瀕死の白鳥」の演技で思わず目を見張り涙が出てしまった。
また、”ステイン・アライブ”の彼女は実に楽しそうで、見ているこちらまで気分が浮き浮きしてくる。
ウリヤーナは誰からも褒められる。
それでも彼女はこれ見よがしな演技や発言は一切しない。
彼女の周りの一流バレエダンサー達が彼女を絶賛しているのも当然と言える。
自分たちが目指しても成し得ないレベルの域に到達した天才と同時期にいるのだから。
プロデューサー及び評論家の評価も同様である。
彼女に対して「素晴らしい」以外の表現が果たしてあるだろうか。
それでもウリヤーナ・ロパートキナはあくまで謙虚。
更なる上を目指し続ける彼女はまさしく”職人”であり芸術そのものだ。
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