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シン・ゴジラ (2016)

SHIN GODZILLA

監督
庵野秀明
樋口真嗣
  • みたいムービー 3,310
  • みたログ 3.5万

3.87 / 評価:29,962件

「単なる怪獣退治」という感想は、浅い。

  • mon***** さん
  • 2016年7月29日 17時20分
  • 閲覧数 41661
  • 役立ち度 1319
    • 総合評価
    • ★★★★★

賛否両論あるが、まぁ大体のレビューは的を射ていると思う。

エヴァンゲリオンの監督らしい作品で、アニメでは一般的だが邦画ではめずらしい演出(ザッピングなど)を多用して群像劇を描いている。
時系列を一定にしてるのは優しい配慮だが、それでもバンバン画面を切り替えていくために情報量が多く、一度に理解できない人も多いだろう。
そこが少し人を選ぶかもしれないし、少なくとも子供向けではないなと感じた。

確かに「何も考えなくとも楽しめる」という種類のエンタメ作品としては弱い。
ただ現代日本に巣食う不完全なシステムをからめた深いテーマ性を持っているのは間違いない。

政治家が「想定外」という言葉をひたすら連呼するのは東日本大震災の時の政府対応の風刺であり、皮肉でもあるのは万人の理解する所。
「法律に反するからできない」「自衛隊はこういう事はできない」のように現実の日本社会の危機管理能力のリアリティーを追求していて、「現実VS虚構」のテーマを貫いているなと感じた。
これから作品を見る人は「現実VS虚構」という言葉を意識すると楽しめるかもしれない。


ただ否定的なレビューの多くに、
「ゴジラが単なる破壊者としての怪獣として描かれている」
「怪獣が出てきて迫力のある映像でやっつけるだけの映画」
みたいな事があるがこれは残念。さすがに違うだろう。

作品としては最後に赤坂の言う言葉が全てだと思う。
「スクラップ・アンド・ビルド」。
破壊というのは、日本という不完全な国家にとっては進化と同義でもある。
ゴジラが日本にもたらした破壊は「マイナス」とは言い切れない。むしろ「プラス」ではないのだろうか。
重要なのはそこだろう。


総括。

面白いがアニメ同様に「万人向け」ではない作品。
海外での評価は高いだろうけど、子供は楽しめないし、そもそも怪獣映画ではなく、怪獣を道具として利用した現代社会の風刺映画である。

詳細評価

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