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あやしい彼女 (2016)

監督
水田伸生
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  • みたログ 5,096

4.14 / 評価:3886件

お前がいたから私はお母さんになれたんだ

  • たーちゃん さん
  • 2020年12月15日 18時05分
  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

みんなに憎まれ口を聞いて厄介者扱いをされている瀬山カツ(倍賞美津子)。家族の娘幸恵(小林聡美)からも、娘のために好きなこともせずに働いてきた事を否定されたような事を言われてショックを受けます。「なら今から好きにやれば」「私が好きな事やったらこの家はひっちゃかめっちゃかになって」「ならないよ。ならない。困るのは苦労自慢できなくなるお母さんの方だよ」「わかったよ。好き勝手やってやるよ。覚悟しときな」
行くあてもなく、さ迷うカツでした。「苦労して育てた娘の自慢して何が悪いんだ」
そんな時、町中にある小さな写真館に入って、若い頃に憧れた映画「ローマの休日」のオードリーヘップバーンのイメージで写真を撮影してもらいます。
そうすると、若い頃に戻ってしまい大鳥節子(多部未華子)として、生活するようになっていきます。

多部さんの見た目は若いのに、どこかババ臭い演技が笑えます。本当にこの人はおばあちゃんじゃないの?と思わせてくれます。
倍賞美津子さんの若い頃はもっと派手で色っぽいイメージだったので、最初はどうなんだろと思いましたが、頑張って演じていたと思います。
昭和歌謡曲ファンとしては、劇中で演奏されるバンドで多部さんのボーカルによる歌唱はとても良かったと思います。それに金井克子さんの歌唱シーンも良かったです。

後半部分で孫の翼(北村匠海)が交通事故になりながら、ライブ会場に駆けつけるなど?なシーンもありましたが、孫のために輸血をする場面で血液を抜いてしまうと老人の姿に戻ってしまう伏線があっても、翼を助けるために輸血を決意するシーンは良かったです。
節子はカツであると知った幸恵は、節子のまま新しくお母さんの人生を生きて、今までやれなかった事や犠牲にした事を取り戻すように話ます。「長生きしてくれる人と結婚して、元気な子供を生んで幸せになって」「何言ってんだ。お前がいたから、私はお母さんになれたんだ。もう一度人生を送るとしても今と寸分違わない人生を送る。お前が私を幸せにしてくれたんだ」
幸せって、普段気がつかないかもしれないけれど、身近にあるものなんですね。

別人格になるということで映画「転校生」での小林聡美さんだったのかなと思いましたし、最初に節子が衣装を選んだのもローマの休日のオードリーヘップバーンファッションでした。
エキストラの方にローマの休日の広場のアイスクリームを食べているイメージの方がいたり、のど自慢大会のエキストラの方々の中にはテレビの再現ドラマで良く見る方々が多数出演していて、細かいところも面白く拝見しました。

音楽プロデューサーの小林拓人(要潤)との海でのデートシーンの写真から一切節子の姿が消えているところとか、節子がカツに戻ったあと、カツを見ても小林が気がつかないところや、記念に買ってもらった髪飾りを何気なくつけているカットはグッときました。

全体的にはジョギングをしていた小林が偶然、のど自慢に出演している節子に気がつくなど、?なシーンは多い作品ですが、俳優さんたちの芝居で飽きる事なく見ることができました。

詳細評価

物語
配役
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