ウルル
4.0点
家族愛が本作のテーマ。娘、孫への愛情が溢れていて琴線がビンビン震えた!この難しい役どころを演じられる若手の女優はそうは見当たらない。難役を演じ切った多部未華子の女優魂に好感度大爆発した。 本作は韓国版のリメイクだ。韓国版、ベトナム版も観てみたが設定も俳優陣も日本の方がとってもイイ。脚本家の吉澤智子さんの設定変更は納得がいく。それでも韓国版の方を良しとするコメントをあちこちで見かけたが、私には謎である。ヒトの感性は多様だな、と思わずにはいられない。 それに付随して言わせてもらえば、小林聡美はミスキャストだわ。倍賞美津子の娘役だが、これは宮沢りえ、木村佳乃、斉藤由貴クラスが欲しかった。小林聡美はヘタな役者ではないけれど、役者の格と画ヅラを見れば多部未華子とのカラミにおいて少し苦しい!(小林さんゴメンね)倍賞美津子だって、私なら大地真央を起用する。倍賞さんは少し声が悪いんだな〜。 それと、志賀廣太郎さん演じる脇の幼なじみのキャラが立っていて、多部(倍賞)を輝かせている。 設定変更に少し触れると、本家韓国は息子の設定だが、日本は娘にした。母娘愛に視点を変えた日本版の方がイイし、他人の赤ちゃんに接するシーンも日本版の方が奥が深いし泣かせる。 多部ちゃんの衣裳も昭和に流行したファッションだけど、スタイリストのセンスが良くて現代視点でもとってもキュートだ。 この作品は歌のシーンがとても重要なのだけれど、多部ちゃんの歌にとても味がある。プロレベルではないけれど、女優さんの歌としては味があって素晴らしかった! やはり、脚本がいいと役者も活き活きしている。お正月からいい作品に出会えて良かった。皆さんにも是非見て欲しい笑いあり涙ありの心温まるストーリーです。
閲覧数1,427