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アウトポスト37 (2014)

OUTPOST 37

監督
ジャバー・ライサニ
  • みたいムービー 3
  • みたログ 33

1.91 / 評価:23件

雑なのか伝わってないのか、どっちだろうか

  • i_seraphim さん
  • 2016年4月4日 11時08分
  • 閲覧数 840
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

この映画の舞台はちょっと未来の地球
宇宙人が地球侵略に失敗して本隊が撤収した後の残敵掃討を目的としたアフガニスタンやらの辺境の前線基地
味方部隊の人数は10人程度、田舎の農場みたいな規模の建物の中でサーモグラフィセンサーなんかの索敵装置で周辺を警戒しつつ敵の攻撃に備えている
ときどき思い出したように敵が襲ってくるのでそれを迎え撃つといった日々を送っているようだ
そこに新兵三人が合流するところから物語が始まる
三人が合流してすぐに目下のところ地元の人たちが武装して襲撃してくるようになっているらしいという状況が示される

ハンディカムで撮られたような映像で現場の兵士たちが醸しだすムードはかなりリアルで、現在中東に展開している部隊の日常の様子だと言っても通るぐらいにわりあいよく作りこまれているが、ときどき挿入されるインタビュー風のカットは要らないように思う
というかこのインタビューがどの時点でどこで撮影されたものか考えるとあれこれおかしな点が出てくるんだよな
要らんよ
どうしてもやりたいなら序盤だけにしてくれ

この作品には二種類の敵が出てくる
典型的なマッチョ系トカゲ型エイリアンとエイリアンに何か埋め込まれて操られている地元の人たち
トカゲ型エイリアンはものすごく硬くて一発あたりの攻撃力は強いけど戦闘員としては使いものにならないような緩慢な動作で連射不能の武器を携帯している
典型的なヤラレ役の小ボスといった趣
人間の方は思考能力がなく銃を撃てることを除けばロメロのゾンビ的な存在感
乗り物系の戦闘装備は出てこないし、上記二種類の歩兵による突撃以外の意表を突くような攻撃もほぼ無いといえる
一回だけ人間爆弾が使われたけど戦術的に用いられることは結局なかった
敵の攻撃は激しい銃撃を除けば非常に物静かでのんびりしており、「ウラーッ!」とか言って突進してくることはない
味方兵士たちの騒々しさとは対照的

操縦されてる人間との戦闘で始まって、じきに人間爆弾にされた人が出てきたり、地元の人が飼っているヤギが食い荒らされた跡を見つけたり、トカゲ型エイリアンとの戦闘で味方が捕まって発見されたらすでに改造済みだったりする
どのエピソードもバラバラに起きている出来事のように見えるけど、本当に何も考えないで雑に作られているのか、深読みすると表面だけなぞっていたら見えないような深い設定が見えてくるような作りなのか最後まで判然としない

最大の謎がトカゲ型エイリアンの生態で、見るからに高度な技術で作られている宇宙船や装備、人間の脳に直接命令を出して肉体を操作する装置なんかのテクノロジーと、ヤギに対する捕食行動や戦術不在の緩慢な動きは明らかに矛盾している
ひょっとしたらこのトカゲ型エイリアンも操られて前線での戦闘用に使役されているだけの種族で、彼らに使ったのと同じテクノロジーを人間にも使えるようにするための実験が行われていたのかもしれないとか考えてみたら表面上雑に見えた要素にも一応理屈は通る
効果的であるにもかかわらず一度しか使われなかった人間爆弾も実験の一環だと考えれば説明がつくし、敵があまり積極的に攻勢を仕掛けてくる気配を見せなかったことにも説明がつく
最後は実験がある程度終わって運用できる目処が付いたので任務終了、母星にそのデータを送るための通信装置が起動されて幕、と

結局のところ本当の侵略者の正体はいまだ未知のままなのかもしれないとか考えてみたりして
一度も姿を表さないままに終わった実験者である極少人数のコントローラーと護衛のトカゲ兵部隊という編成
でもそういった設定があったとしてもまったく伝わらないのではあまり意味が無いし、普通に見たら地味で残念な映画にしか見えないんだよな
やっぱ後者なのかなー

あと、最後の「彼らの死は無駄ではなかった、意味のある犠牲だ」みたいなの
口に出して言っちゃったら押し付けがましくて安っぽくなるからやらない方がよかったかな
ありふれた表現だけど生存した兵士が死んじゃった戦友のお袋さんのところに行ってそっとハグするのを離れた画で見せるとかの方がずっと雄弁だし心に残るだろうに

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

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