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ダウト・ゲーム (2014)

REASONABLE DOUBT

監督
ピーター・ハウイット
  • みたいムービー 24
  • みたログ 173

3.05 / 評価:97件

展開が見えてしまったけどハラハラできた!

  • phe***** さん
  • 2016年6月28日 22時22分
  • 閲覧数 1154
  • 役立ち度 4
    • 総合評価
    • ★★★★★

全体として,「どうしようやばいよ!」と思える展開が終始続くので,スリルを楽しめる作品。騙し合いの話ではあるけど,ストーリーとしては極めて単純なので,終わった後のすっきり感もある。逆に言うと,シンプルなストーリーでこれだけハラハラできたのだから,演出がうまかったのだと思う。(私が乗せられすぎかもだけど)

途中,デイヴィッドが主人公の妻子を次に狙うぞ,という展開も読めてしまった。だが,住居侵入のシーンとか,主人公が家族を助けに行くシーンとか,私はドキドキできてしまったので,満足している。

なぜ,こんなベタなストーリーでこんなにハラハラできたのか。私は,主人公とデイヴィッドの間に生じる「逆転現象」のせいであると思う。まずは,2人の特徴についてまとめてみよう。彼らは3つの相違点(1.-3.)と1つの共通点(4.)を持っている。

主人公は,1.高所得,2.人の罪を告発する検察官,3.幸せな家族を築いている,4.犯罪者(未熟な)。
デイヴィッドは,1.低所得,2.ブルーカラーで前科者,3.家族を失った,4.犯罪者(完全な)。

上記の特徴1.-3.を見れば,私たちは主人公が勝ち組,デイヴィッドが負け組だと思いたくなる。なのに,物語の中では終始,主人公がデイヴィッドに脅かされ,翻弄されている。安定的な立場である条件を満たしている人がこんなに困ってるー!という逆転現象が,観る人に不安感を与える効果を持っているのだと思います。

この逆転構造を象徴的に表しているのが,終盤,逮捕された主人公が電話でデイヴィッドに「お前を捕まえてやる!」と罵倒するシーンでしょう。自分は人を裁く権力を持っていて,少なくともデイヴィッドよりは正義感があって,なのに今は自分が逮捕されていて,デイヴィッドの身は安全。悲痛な罵倒でした。

この逆転現象をもたらした要因が,4つめの特徴であり,両者の共通点である「犯罪者」という点だ。2人はある意味共犯者なんですね。運命共同体なんですよ。しかも,主人公はひき逃げの翌日にかなり動揺して口も滑ってしまうという有様なのに対し,デイヴィッドは完璧な犯罪者。
私が一番憎く思ったのは,主人公の自宅へ訪問したときの,「私刑事です」ヅラだった。こいつ,完璧すぎだろ。多才かよ。

最後の最後に,この,デイヴィッドの別の顔を見せられて,もう中盤から彼が犯人だというのは分かりきっているのに,最後までハラハラしてしまった。
「強者」であるはずの人が,底知れぬ恐ろしさをもつ「弱者」に脅かされるという逆転現象。私がこの映画を楽しめた理由は,その辺りだったのかなと。

ラストは完全なご都合主義だけど,終始ハラハラな展開が続いていたので,見終える前のホッと息つく時間ということで。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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