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完全なるチェックメイト
2015年12月25日公開

完全なるチェックメイト

PAWN SACRIFICE

1152015年12月25日公開

shoko

3.0

「クィーンズ・ギャンビット」のモデル

ネットフリックスの人気ドラマ「クィーンズ・ギャンビット」をとても楽しくみたあとで、本作を教えてもらって鑑賞。 あぁ、確かに「クィーンズ・ギャンビット」は70年代にチェスの世界チャンピオンだったボビー・フィッシャーをモデルに書かれた小説だったのがわかります。 でもチェスの神童で、ロシアのチャンピオンを破ったこと以外はキャラクターが全然違う! だいたい「クィーンズ、、」の主人公は女性だし。 生い立ちもまったく違うし。 本物のボビー・フィッシャーはひどい女性蔑視の発言をしていたのをネット動画でみたけれど、「クィーンズ、、」はチェスの男社会の中で、女が勝ち抜いて男性にも認められ、祝福される話だし。 知らずに「クィーンズ・ギャンビット」の主人公ベスをみているような気持ちで、この映画のトビー・マグワイア演じるボビーをみてしまったら、子供の頃からなんなのこの口の聞き方!この態度!って思って、腹たってきました(笑) でもこの映画はボビー・フィッシャーの伝記物なんだから、トビーはきっとアスペルガーやその他発達障害があったのだろうボビー・フィッシャーを、本人のようにうまく演じていたのだと思います。この映画だけみてたら、よい伝記物、って思えて評価もあがっていたかな? でも「クィーンズ・ギャンビット」のベスを知ってしまったら、どうしてもこちらが色褪せてしまいます。 ベスは応援して、苦難を共にして、一緒に喜びたくなるキャラクターだったけれど、こちらはリーヴ・シュレイバー演じるロシアのチェスチャンピオンを負かしても、リーヴや観客が拍手をおくっても、ベスの時のようにやった〜という気持ちになれなかった、、。 観賞後の高揚感が違う。脚本と演出の差なんだろうなぁ。 この映画が公開された2015年から5年たった今、世の中も変わったということかもしれませんね。 女性は頭が悪くてチェスなんかできないと決めつけていたボビーへの返礼としての、ガールパワー映画が「クィーンズ・ギャンビット」だったのかも。 でもボビー・フィッシャーを知れて、こうやって比較できたことは収穫でした。 そのへんの事情を考慮してこの映画には三ツ星進呈です。

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