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ドリーム ホーム 99%を操る男たち (2014)

99 HOMES

監督
ラミン・バーラニ
  • みたいムービー 71
  • みたログ 331

3.34 / 評価:243件

解説

自宅からの強制退去をきっかけに自らも金や欲望の世界に足を踏み入れる男を、『ソーシャル・ネットワーク』などのアンドリュー・ガーフィールドが演じた社会派サスペンス。リーマン・ショック後に家の差し押さえにあった人たちの実話を基に、家族のため道を踏み外す男と不動産ブローカーの共謀を描く。共演は、マイケル・シャノン、ローラ・ダーンら。監督は『チェイス・ザ・ドリーム』などのラミン・バーラニ。共同脚本で、日本製作の『CUT』でメガホンを取ったアミール・ナデリが参加している。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

職のないシングルファーザーのデニス・ナッシュ(アンドリュー・ガーフィールド)は、ある日、自宅を強制退去させられてしまう。家を取り戻したいナッシュは、不動産ブローカーのリック・カーバー(マイケル・シャノン)に雇われ、家を差し押さえて大金をもうけるビジネスに加担。母親と息子に本当のことを言えない一方で、大金を手にしていくナッシュは……。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)2014 99 Homes Productions LLC All Rights Reserved
(C)2014 99 Homes Productions LLC All Rights Reserved

「ドリーム ホーム 99%を操る男たち」無慈悲なアメリカ資本主義システムがもたらす恐怖をとらえた社会派サスペンス

 古き良きハリウッド・フィフティーズのスモール・タウンを舞台にしたホームドラマを見ていると、郊外に家をもつことが至上の価値としてあまねく共有されており、その一見、絵に描いたような多幸感こそが、ささやかな<アメリカの夢>の証しとして肯定されていることに気づく。本作は、そんな夢が根こそぎ奪われてしまうことの本源的な恐怖、そして、その果てに現出するおぞましくも荒涼たる心象風景を仮借ないタッチでとらえた社会派サスペンス映画といえよう。

 本作では、リーマンショックを背景に、住宅ローンが払えず、家を差し押さえられたデニス・ナッシュ(アンドリュー・ガーフィールド)が、皮肉にも自らを路頭に迷わせた悪徳不動産ブローカー、リック・カーバー(マイケル・シャノン)に雇われ、今度は差し押さえる側に転じて、あけすけな成功神話を辿る軌跡が活写される。

 「アメリカは負け犬に手を差し伸べない。この欺瞞の国は、勝者の勝者による勝者のために国だ」というリックの長広舌が象徴するように、イランからの移民を両親に持つ監督ラミン・バーラニ、脚本のイラン映画の鬼才、アミール・ナデリは徹底して外部からのクールな視点で、無慈悲なアメリカ資本主義システムを苛烈に批判する。とりわけ手持ちカメラを多用したドキュメンタリー・タッチで、強制退去を命じられ、呆然自失する家族たちの姿を次々に映し出すシークエンスが痛ましい。

 一方で、デニスは、彼らの犠牲を糧にして、ついにプール付きの豪邸を手に入れるも、そこには一緒に住むべき家族が不在という容赦ない現実にぶち当たる。困惑の表情を浮かべるアンドリュー・ガーフィールドが繊細な演技で魅せる。モラルのタガが外れた、さまざまな矛盾を抱えた酷薄なカリスマ権力者を陰影深く演じたマイケル・シャノンはさらに強く印象に残った。(高崎俊夫)

映画.com(外部リンク)

2016年1月28日 更新

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