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神なるオオカミ (2015)

WOLF TOTEM

監督
ジャン=ジャック・アノー
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  • みたログ 41

3.56 / 評価:27件

『スターリングラード』との共通性

  • yab***** さん
  • 2016年10月1日 21時50分
  • 閲覧数 908
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

 知的で精悍な北京の都会の大学生。知識階級を下放させる毛沢東の文化大革命のため、この都会っ子の青年はモンゴルの遊牧民の村にやって来る。
 彼は、北京とは雲泥の差の環境をもろともせず、遊牧民たちと次第に打ち解けていく。そして、大草原で畏怖されながらも、神格化されたオオカミに魅せられ、オオカミを飼い犬のように育てていく。
 彼には下放された悲壮感がない。自分の与えられた環境に見事に順応していく。その姿がとても清々しい。
 岩場にあるオオカミの巣に入って、オオカミの赤ん坊を捕りだすシーンなんか見ていると、その姿は遊牧民そのものだ。
 しかし、オオカミは飼い犬のようにはいかない。野生の唸りで牙をむき、人間と迎合することはない。生きるために家畜を襲い、遊牧民に対して損大な被害をもたらす。
 遊牧民と融和しても、オオカミを遊牧民は攻撃し、オオカミは遊牧民に牙を剥き、青年は複雑な立場に立たされる。
 遊牧民の未亡人に恋心を打ち明けても、返ってくる言葉は、「私とあなたじゃ未来がない」。
 遊牧民たちの本音は、いずれは都会に戻っていくお坊ちゃん・・・。
 遊牧民にもオオカミにも距離を置かれながらも、明るく爽やかに生きる青年の意気地が胸を打つ。青年役を演じたウィリアム・フォンの今後の活躍に期待したい。 

 監督のジャン=ジャック・アノーの話に触れるとすれば、今回の岩場で獲物を物色するオオカミの表情に象徴される緊迫感が、彼の作品である『スターリングラード』のジュード・ロウとエド・ハリスの天才スナイパー同士の緊迫感と重なって、打ち震わせるものがあった。

詳細評価

物語
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