原作を上手く再翻訳したと言えそう
- gre***** さん
- 2017年11月19日 17時28分
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- 総合評価
全網羅はしていないものの、元々BLAMEやBIOMEGAといった弐瓶作品のファンであります。
Netflixによる配信、関西某劇場での爆音上映などで視聴しました。
今作は、原作の電基漁師編の前半を改変・再構成し、単独のストーリーとして完結させた内容になっています。
静謐で乾燥的ながら壮大という独特の空気感を持つ原作BLAME!ですが
今作はそのアクを薄めつつ現代的なアクションアニメに仕立てた、と言う感じ。キャラクターたちも今風の綺麗な容姿になって、とっつきやすくなってるように思います。元と比べるとかなりヒロイックな作風ですが、これは霧亥達の視点ではなく、電基漁師視点から作品を描いた為かと思われます。
彼らからすれば、霧亥の強さやシボの知識は、それこそ神話の英雄のごとしでしょう。
前述の通り私としてはアク抜きと今風ナイズ(?)を、原作を尊重しながら上手にやったな、という感想なのですが、それ故にBLAME!っぽくなくて嫌という意見があるのはわかる気がします
女の子は可愛く!アクションはかっこよく!演出やBGMはド派手に!なので(個人的には全て+評価点)、渋めのSFファンが多い原作だけに反発する人は多少はいるでしょう
尤も、原作者・弐瓶先生の最近の作風はこの映画版寄りな気もしますね…
私は本作に対して概ね肯定的なのですが、気になった点も…
重力子放射線射出装置の発射シーンなのですが、発射する度にテーマ曲を毎回流すのは流石に少々くどかったですね
というより一周回ってなんかシリアスな笑いになり掛けてた気も
あとは、サナカンさんが少々有機的だったかなぁと思います、かわいかったけども。まあこれはあえて言うなら程度ですが。
続編製作が濃厚だそうで今から期待しておりますが、サナカン(セーフガード)と珪素生物、人類の三勢力が良いバランスで絡んでいる東亜重工編が今作の内容を一部含んでいるため、おそらく使いづらいであろうというのは残念ですね…。
非公式SG編も良いのですが、やはりBLAMEといえばサナカンという面もありますので[要出典]
とはいえ、スタッフの原作愛や構成能力は今作で保証されたと行って良いでしょう。楽しみです。
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