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リップヴァンウィンクルの花嫁 (2016)

監督
岩井俊二
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3.82 / 評価:3041件

ひどい男に利用される女

  • ang******** さん
  • 2019年4月21日 12時35分
  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

結婚式の顧客をだまして離婚させ、精神的にも路頭に迷わせて金をかせぐ男
 自分が路頭に迷わせて弱っている女性をだまして死なせることで、殺人に加担し1000万円かせいだ男。

 殺されているはずの女性が生きていて驚くも、平然と付き合いを続ける。この女性は、どこまでだまされれば気がつくんだ?と、あまりにも社会不適応なレベル。男はカモとふんだ女は離さない。このかわいそうな女性は、どうせまた、だまされるのだろう。

 死んだ女性の母親からも、計算ずくで金をせしめる男。(言われた通り、遺骨を捨てても金はもうからないから、母親の元へと運ぶ)
 最後の男が裸になる茶番は、この母親も、先々、金儲けのカモになると踏んだのだろう。理由はともあれ、男の前で老体さらして裸になれるんだから、結婚式のダミー親族程度なら難なくこなせる、という計算は、このキャラクターなら当然あるだろう。

 全編通して、最近はこんな残酷で冷酷な男が、普通に社会にいるような時代なんだ。この男と比べるとオレオレ詐欺なんてかわいらしく見える。自分が弱者になった時には、しっかり気を付けてだまされないようにしなくてはいけないと言う教訓を学んだ。

 「リップヴァンウィンクルの花嫁」は、時間から取り残された男リップヴァンの妻の話ではなく、社会からずれ、死と向かい合わせになった女性にだまされ「花嫁」にさせられた、社会から取り残されそうになっている女性の話、ではなく、
 未婚高齢者や社会的弱者を利用して、たくましく生き抜いている男性の話。
 その役を綾野剛さんは、淡々としていて、決して悪党に見えず、巧みな話術や計算を自然に駆使して、だましている相手から信頼されているように演じ切った。もし、綾野剛さんが、少しでも、悪や計算を観客に見せてしまったら、この映画はB級映画になったかもしれない。でも、北野武が監督をすれば、悪いやつらのスピンオフ映画として成り立ったかも。
 綾野剛さんの力の抜けた演技と黒木さんのかよわい笑顔で、見続けることができた。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 不気味
  • 恐怖
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