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リップヴァンウィンクルの花嫁 (2016)

監督
岩井俊二
  • みたいムービー 681
  • みたログ 3,729

3.81 / 評価:3028件

好みが分かれる映画

  • mattari8 さん
  • 2020年11月1日 7時58分
  • 閲覧数 1579
  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

解釈は観る人によって何通りにも生まれるだろう。

とにかく前半は世間知らずすぎていいように流されていく
主人公の危うさに、大丈夫かこの女は?
普通ついて行かないだろうとイライラして観ていた。
周囲の庇護から抜け出して七海が自立していく話なのかなとも予想した。

Cocco演じる真白の登場から流れが変わってくる。
ある意味無垢とまでいえるヒロインだからこそ
最期まで疑わず献身的にそばにいそうだと選ばれたのだろうし、
狙いを思うとヒロインは天国へ同行する天使のようであり、
対してあむろは地獄への案内人がいたら
きっとこういう感じなのだろうなと思わせる。

冷静に考えるととても怖いホラーなのだが
それをほわっと寓話のように仕立てたのは岩井監督ならでは。

ヒロインはいくつかの別れを経験して
変化した。どこがとははっきり説明しにくい。
きっと今後も彼女はだまされるのだろうけど、
何も知らず流されるままにアリ地獄へ落ちていくのとは
少し違うのだろうなと思わせる。

Cocco演じるましろもこういう人リアルにいそうだなと
感じて恐ろしかったし、
なによりリリィ登場する実家の場面で
綾野剛演じる安室が分かった気がした。
瞬時に相手がこうしてほしいという願望を察して
その望みをかなえ信用を得て、
お金をふんわりともぎとっていく。
相手の願望を入れる虚ろな容器のような存在だ。
己に信念や常識という規範があれば普通はましろの
依頼は受けないはずだが、彼は容れ物なので。
難なく受け入れる。
あまり相手への願望を抱かない無欲な七海は
安室にとっては不思議な存在なのかもしれない。

長くなったがこれも私がそう思ったという解釈であり
まったく違う受け取り方をされる人も多いだろう。
長尺でもある。かなり観る人を選ぶ作品だろう。

詳細評価

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配役
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映像
音楽

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