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マネー・ショート 華麗なる大逆転 (2015)

THE BIG SHORT

監督
アダム・マッケイ
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  • みたログ 3,742

3.29 / 評価:2787件

面白い!現代金融の矛盾、主人公の葛藤

  • chanrinsham さん
  • 2019年6月9日 20時33分
  • 閲覧数 1435
  • 役立ち度 4
    • 総合評価
    • ★★★★★

おぉこれは面白い!数年前に読んだ原作『世紀の空売り』も面白かったけど、ドキュメンタリー的な娯楽映画として楽しめる。

トップスターが共演してるけど、個人的にスティーブ・カレル演じるおじさんが一番魅力的。世の中の悪事を全部正すくらいの勢いで、お客さんのお金をだまし取る金融の世界に憤るアツい男なのだが、自分は結局その世界で生きるしかないという葛藤を抱え続ける。そして、道徳的な使命感から悪事を告発しつつも、システムの一部として自分も儲ける側に加わらざるを得ないという矛盾。

金融とは本来、お金の提供者も受ける側もウィンウィンにするものだけど、もはやこの世界に勝者はいない。逆張りが成功したぞと浮かれる若者二人に対して、ブラピ演じる金融業界引退者が「失業率が1%上がると4万人が死ぬんだぞ」といさめる。経済危機に対して自分たちが賭けている、つまり自分たちの勝利は世界の破滅を意味するという究極の苦悩と葛藤が描かれる。

主人公らが購入するCDS (Credit Default Swap)とアルファベットが似ているのでまぎらわしいが、CDO(Collateral Debt Obligations)は、サブプライムを寄せ集めて作ったウンコのカタマリのようなもの。こんなものが堂々と巨額で売られる実態。

そして格付け機関の機能不全。正しく評価をしろと迫っても、「お客さんはムーディーズに流れるだけだ」と開き直る。客観的な評価を行う機関ではなく、単なる格付けショップに堕している。

フロリダに行って不動産物件を調べてみると、ストリッパーや移民やNinja(No income no job or assets:所得も資産も仕事もない人)に対して審査なしで融資を行っている実態が明らかになり、これはバブルだと判断する。こういう過程が生々しく描かれる。

登場人物が観客目線で説明を始めるなど、脚色賞を受賞したというのもよくわかる。セリーナ・ゴメスとノーベル記念経済学賞をとったリチャード・セイラーが(意外な組み合わせ!)カジノのテーブルで賭けの多重構造を説明してくれる。

ていうかなんでこんなユーザ評価低いの?ボヘラプとかマーベルとかばかり人気が高いのは、何だか日本の将来が思いやられる。。

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