ここから本文です

マネー・ショート 華麗なる大逆転 (2015)

THE BIG SHORT

監督
アダム・マッケイ
  • みたいムービー 783
  • みたログ 3,698

3.29 / 評価:2758件

資本主義経済?安倍さん、日本は大丈夫?

  • kam******** さん
  • 2016年3月9日 2時24分
  • 閲覧数 1647
  • 役立ち度 9
    • 総合評価
    • ★★★★★

世界経済を襲ったリーマンショックの裏側でいち早く経済破綻の危機を予見し、ウォール街を出し抜いた4人のアウトローたちの物語。誰が損をし、誰が得をしたか?...って、損をしたのはリーマンブラザーズでもAIGでも、メリルリンチでもない。口車に乗せられて、多額のローンを背負い返済できずに家まで失った一般庶民だ。

映画はテンポが良く、スリル満点に仕上がっているので、デリバティブやCDO、CDSなど金融用語がチンプンカンプンな私も楽しめた(アカデミー賞作品賞ノミネートはどうかと思うが)。でも、やはり違和感が残る。出し抜いて、多大な利益を得た投資家、ヘッジファンド、元銀行員たちがヒーローのように扱われるのは。確かに、ヘッジファンド、マーク・バウム(スティーブ・カレル)などは良心の呵責に苛まれるシーンや、若き投資家にアドバイスする元銀行員ベン・リカート(ブラッド・ピット)は浮かれる投資家に一喝するシーンなどもある。

そもそも、何故このような事態が起こったのかなどはこの映画では取り上げていない。私の浅い知識では、カーター大統領の時代に始まった規制緩和を、レーガン大統領がさらに推し進め、メリルリンチの元会長を財務長官に指名。ここから歴代の財務長官をウォール街の重鎮が担うようになる。まさにウォール街政権の始まりである。さらにレーガン大統領は富裕層の減税を行い、軍事費を増大させる。何か、他人事ではないような...。そして、クリントン大統領が貧しい黒人などもマイホームを持てるようにサブプライムローンを考案。これをブッシュがさらに推し進め、いつのまにか、違法滞在者や犯罪歴がある人間まで審査なくお金を借りることができるようになってしまった。映画では、ストリッパーがローンを組み、何軒かの不動産を所有するエピソードが紹介されている。

当時、ブッシュ大統領は株の譲渡益と配当への課税を減らし、相続税を廃止(安倍さんは相続税を増税したがやってること同じ)。この時、「我々の包括案が通れば、およそ1兆1000億ドルが労働者や投資家や小事業主の元に残る」と演説。まさにトリクルダウンではないか?でも結果、恩恵を受けたのは1%の富裕層だけ。これまた、どこかで聞いたような?

正直、映画自体は楽しめたが、日本は大丈夫かと疑心暗鬼になってしまいました。一番良いのはアメリカ大統領選で民主党の候補になっているバーニー・サンダースが掲げる社会民主主義なのか、それとも資本民主主義なのか?そんなことが実現可能なのか?最後に字幕はドル表記でしたが、(日本円)でも併せて紹介してくれるとよりその金額の凄さをリアルに体現できたかも。例えば、シティグループやゴールドマンサックスや、AIGを救済するために7000億ドル(約80兆円)もの税金が使われたというように。そして、そのほとんどが彼らの給与あ退職金に当てられたという事実。聞けば聞くほどムカついてくる。

マイケル・ムーア監督の「キャピタリズム」や「インサイド・ジョブ」、ディカプリオの「ウルフ・オブ・ウォールストリート」と併せて観るとより楽しめるかも。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 笑える
  • 知的
  • 絶望的
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ