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アイリス・アプフェル!94歳のニューヨーカー
2016年3月5日公開

アイリス・アプフェル!94歳のニューヨーカー

IRIS

802016年3月5日公開

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5.0

人生には美しいもの、楽しいことが必要だ!

(1) アイリスは、1921年、ニューヨーク生まれ。彼女は、1950年代からインテリアデザイナーとして活躍。歴代大統領からホワイトハウスの内装を任され、ジャクリーン・ケネディも顧客だった。映画は、94歳の現在も多くの有名デザイナーから尊敬されるアイリスを描く。展覧会、老舗百貨店でのディスプレイ企画、売り切れ続出となるテレビショッピングなどに密着する。彼女は、自由に楽しく生きることと、成功を収める実業家であることを両立させた。 (2) アイリスはニューヨーク大学でアート史を学び、ウィスコンシン大学のアートスクールに入学。卒業後、女性ファッション紙に就職。1948年結婚後、1950年代に夫のカールと家具修復会社を設立。この会社がアンティークのテキスタイルの再現・製造事業で成功する。2005年、メトロポリタン美術館で、アイリスのファッション・コレクションの展覧会が開催され、驚異的な動員数を記録。彼女は「“80歳代の新人”なんて楽しい」と言う。2014年、ドキュメンタリー映画“Iris”公開。2015年、夫カール死去。 2018年自伝“Iris Apfel:Accidental Icon”出版。 (3) アイリスは、世界中を旅し、工芸品やテキスタイル、衣服を買い付けてきた。「昔はカール(夫)と一緒に毎年6月から3カ月間、船で旅行していた。・・・・私が好きな場所は中近東や北アフリカなど、カラフルでエスニックな雰囲気を満喫できるところが好き。私はフリーマーケットフリークだから・・・・パリやヨーロッパのフリーマーケットも大好き。何かを買う時の決め手は、“I love or not love”で物を買うときも一目ぼれ。何でもあれこれ迷うのは大嫌い。ただお金が足りるかしら?と思うことはあるけれど」と語る。アイリスにとって働くことは楽しいこと。「私はいつも何かしていないとダメ。・・・・仕事はつらいこともあるけれど、ハードワークであればあるほど私は楽しくハッピーになれる。私にとってハードワークは全ての良薬。」。 (4) アイリスは言う。「人にはファニー(面白い)な部分が必要。ユーモアのセンスを持ち合わせていない人は、ハッピーな人生を送れないと思う。」「私は美人じゃない。だから美人であることに訴えるのでなく、一生懸命色々、自分の能力を磨き学び、生きてきた。だから年を取りしわが増え、頬の肉が下がっても、それは私の生き方に何の影響も与えない。」 (5) アイリスは、自分を惹きつけるもの、自分がいいと思うものだけを求める。だから高価でなく安いアクセサリーにも興味を示す。彼女は独自のスタイルを貫く。「ルールはないの。あっても破るだけ。」「みんな好きな服を着るべき。」「センスがない人は、センスがなくても、その人が幸せならいい。」 (6) アイリスに子どもはいない。「すべてを手に入れるのは無理だとわかっていたから、子どもは望まなかった」と彼女が語る。夫カールは「退屈知らずのパートナー」と妻アイリスをたたえ、「美しい旅のような人生だった」と振り返った。(カール100歳) 《感想》幸せな気持ちになれる映画だ。「人生には美しいもの、楽しいことが必要だ」と分かる。「好きな服、また気に入ったものを追い求める」というアイリスの生き方が痛快!

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