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背徳の王宮 (2015)

THE TREACHEROUS

監督
ミン・ギュドン
  • みたいムービー 29
  • みたログ 136

3.23 / 評価:106件

この首は美しくありませぬ

  • sannsaro5 さん
  • 2016年4月3日 22時35分
  • 閲覧数 8480
  • 役立ち度 7
    • 総合評価
    • ★★★★★

燕山君は、当初の治世4年間は、正しく政を収めていたのですが、奸臣により生母の血染めの布を見せられ、その死の真実を知って暴政を始めました。
生母を死に追いやった者への復讐に燃え、生来の性への執着から狂乱の治政となったのです。
かけらの真実の愛もない彼の人生は悲惨だったと思います。
映画は、映像が美しく凝っています。
性の絡みのシーンはなく、官能的ではない。
孤独と信じられるものがない王は狂っていく。
「お前も余が狂っていると思うか?」
切実な問いは、王の悲惨さを浮き彫りにする。
権力を持ち、何でも思い通りにできたことが破滅にと突き進んでいく。

「勝った者に、美しい首をやろう。」
「この首は美しくありませぬ。だからいりませぬ。」
ダニはチュンメを抱きしめ、かばいながら叫ぶ。
ダニは「情愛中毒」のイム・ジヨンで神秘的な雰囲気を漂わせている。
チュンメは「アトリエの春、昼下がりの裸婦」のイ・ユヨンでこの役では、打って変わって野心に燃えるしたたかな面持ちである。

ところどころに流れるパンソリだけでなく、あるゆる場面に凝った趣向がある。
正視しかねる悪趣味なシーンも、残酷なシーンも多々あるけれど、心に残る映画だと私は思いました。
王を演じた男優は非常にエネルギーを費やした熱演でした。

心に穴をあけ、そこに風が吹き込む哀しい映画でした。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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