2016年2月20日公開

もしも建物が話せたら

CATHEDRALS OF CULTURE

1552016年2月20日公開
もしも建物が話せたら
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作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

「もしも建物が話せたら、わたしたちにどのような言葉を語り掛けるのだろうか」をテーマに、ヴィム・ヴェンダースは母国ドイツのベルリン・フィルハーモニーを撮影。ロバート・レッドフォードは、自身が幼少のころに苦しんだポリオのワクチンを開発したジョナス・ソークが創設したアメリカ・サンディエゴのソーク研究所を取り上げる。そのほかにも4人の映画監督により、建物の視点でその地域の社会や文化が紹介される。

シネマトゥデイ(外部リンク)

作品レビュー(7件)

知的50.0%ファンタジー16.7%かわいい16.7%ロマンチック16.7%

  • yam********

    2.0

    もっと建物にフォーカスを!

    原題はCATHEDRALS OF CULTURE、文化の大聖堂たち。 ドイツのベルリン・フィルハーモニー → クラシック音楽 ロシア・サンクトペテルブルクのロシア国立図書館 → 文学 ノルウェーのハルデン刑務所 → 犯罪と更生 アメリカ・サンディエゴのソーク研究所 → 自然科学 ノルウェーのオスロ・オペラハウス → オペラと演劇 フランス・パリのポンピドゥー・センター → モダンアート、図書館 いずれも偉大な人物たちが建てた偉大な建物たちです。 ロシアの図書館は歴史を感じさせますが、本が多すぎて気が狂いそうになります。 ソーク研究所は敷地内に緑が全くなく、砂漠の中の牢獄のようです。 ポンピドゥーセンターはまるで精油工場のよう。 最も人間味を感じ、しばらく住んでみてもいいかもと思ったのは、皮肉にもハルデン刑務所でした。 緑が多く、落ち着いたインテリアで住み心地良さそうでした。 独房の白い壁にクソで書かれた落書きを消す係の人、お疲れ様です。 77人を殺害したブレイビク受刑者も収監されているのでしょうか。 もっと建物たちに焦点を当てた映画かと期待しましたが、ロシア国立図書館、オスロ・オペラハウス、ポンピドゥー・センターなどはムダなカットがだらだらと続き、焦点がぼやけているように感じました。せっかく建物を擬人化したなら、もっと語るべき物語があったような気がします。 企画はいいのにまとまりが欠け、思い込みと主観に走って観客置いてけぼり映画。

  • mmm********

    5.0

    映像のポエム

    哲学性があり、初めて見る映画の創りです。私の中では90点越えの久々のスマッシュヒットでした。 娯楽性を求めた映画ではないですが、大人向けの詩的な構成で、カフェの陽だまりで読書を楽しんだような静かな満足感を味わうことができる映画でした。

  • kur********

    4.0

    建物映画

    建物がしゃべる映画です。(しゃべらないパートもあります。) 映画見るまでは、別に建物がしゃべらなくてもいいよ。と正直思ってたんですが、ベルリン・フィルにあなた、と呼びかけられたとき何故か妙にうれしかった。 元々ヴェンダースにはすぐ負けるほうなので、あ、しゃべんのもアリだなと即座に意見を修正しました。 映画に出てくる建物、美しかったです。 造形的な美しさだけじゃなかった。 この映画の建物は目的に奉仕する為に建っているんですね。 芸術、知識、更正、公共のため。 そのために建てようという意志がまずあって、それが建物として実現している。 そしてその建物が包み込む人の営み。それら全てが美しかったです。 で、また建物がしゃべるから、私はそのために居てるんです。みたいなことを言うんですね。何度も。 それが健気で。まさか、建物に対して健気という感情を抱くとは!でした。 オムニバスなので幾つかパートがあるのですが、ベルリン・フィル、ロシアの図書館、オスロ・オペラのパートが好きでした。 特にロシアの図書館。本、本、本の棚。人の一生を遥かに超えての知識の蓄積。それが電脳化されてない感じ。司書のおばちゃんのペレストロイカ前からデザイン変わってなさそうな青い上っぱり。そしてカラマーゾフや薔薇の名前に出てきそうな革表紙の本。 中で朗読されていた小説なんだったんだろう。気になります。 地下道を抜けて振り返ると図書館という映像が最初と最後に出てきて、ある日。また別の日。みたいな作りになってるのも面白いなと。 贅沢な映画でもありました。 ベルリン・フィルとオスロ・オペラではリハーサルと本番もちょこっと見せてくれるし。ベルリン・フィルは観客の頭越しに見せてくれるから、観客席の気分もちょこっと味わえました。 あと、オスロ・オペラの監督。 この人の撮った映画見たいと思いました。

  • chu********

    3.0

    臨場感。

    自分がその場にいるような感覚を味わえることが、大きなスクリーンで観る醍醐味。それも、CGや3Dの膨大な情報に溺れるように浸るのではなく、悠然と漂う贅沢な感覚が味わえます。(ただ、飄々淡々と進むので、案の定、居眠りしてしまい、ロシアの図書館を見逃しました。あぁ、もったいない) 探訪記や旅行記に似ていなくもないけど、建物が歴史と人を定点観察しているので、人間とは視点が違う(笑)。「建物があなたを見ている」「あなたが(この世に)居なくなっても私はここに居る(在る)」そんな語りに、ドキッとしました。 また、有名な建物にありがちな建築家の大フィーチャーではなく、建物とそこを利用したりそこで働いたりする人との関係が軸になっているのもユニークです。 オスロのオペラハウスが良かったなぁ。登場する6つの建物の中ではいちばん新しいけれど、すっかり馴染んで愛されている感じがしました。 世界各国バージョンが出来るとおもしろいですね。

  • chi********

    4.0

    建築家の思い、からの監督の意図

    もし建物が何かを思う存在であるとしたら… じっと動けないからこそ彼らの聴覚、視覚、皮膚感覚は研ぎ澄まされ、 そこでの人間の営みを鮮明に記憶に焼き付けている。 但し最も強い思慕を抱く人物は、やはり彼らの産みの親である建築家。 その思いを背負いながら、ずっとじっとしているのだ。 彼らが自ら語る形式のドキュメンタリー。 人が集う「場」としての建築が考案された当時の状況や想いを織り交ぜ現在までの道を辿る。 それぞれに目的や夢、願いを込めて作られた建物たちが、 粛々とミッションをこなし、時の流れと共に年を取って行く様が描かれる。 ただそれだけなのに何故かジワリと心が動かされる。 それは長い時を超えて、建築家と撮影を決意した監督との間に立つ無機物であるはずの建築が、まるで血の通った人物のように間を取り持っている様が感じられるからだろう。各ストーリーの終盤には画面に映される建物から体温のようなぬくもりさえ伝わって来た。 実際長い間、人と共にあったものには魂が宿る、という言い伝えも各地にある。 ベルリンフィルのテント型が意味するところ…なるほど、と思った。 長尺だが見ごたえある佳作。

スタッフ・キャスト

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基本情報


タイトル
もしも建物が話せたら

原題
CATHEDRALS OF CULTURE

上映時間

製作国
ドイツ/デンマーク/ノルウェー/オーストリア/フランス/アメリカ/日本

製作年度

公開日