子供向けとしても駄作な記念作。
- has***** さん
- 2016年3月29日 3時51分
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- 総合評価
最初に、最近のライダー映画では、スタッフに
プロデューサー白倉伸一郎
監督・金田治
脚本米村正二、脚本井上俊樹
この名前を見たら、期待をしないで映画を見るようにしています。
大体、CMの期待感だけで中身がありません。
・ダメだと感じたところ
1、藤岡弘、のメタボ体型。
70歳でがんばってるのはすごいかもしれませんが、それにしても
腹がでているのが気になって仕方ありません。海外では
「ロッキー」のシルベスタスタローン、
「ターミネーター」のアーノルド・シュワルツェネッガー
も同年代ですが、近年の作品に出演時では、必ず体作りをして絞って
作品にのぞまれています。だから彼らはファンの期待を裏切りません。
作品に対する意欲の差かあるいは、怠慢か・・・。
海外では、スーツに役者の体型を合わせますが
日本では、役者にスーツを合わせる風潮があるのか、
今回のようにメタボ体型にスーツを合わせてもスーツデザインはダサいし
昨今のイケメン特撮俳優を起用する流れとも反しこの作品が誰に向けた
作品なのかがわかりません。
*今回の1号のソフビ人形が販売されない理由はダサくて
売れないのがわかっているから。
2、女子高生との触れ合いが気持ち悪い、嫌悪感
おやっさんの孫で昔は面倒を見ていたという設定らしいのですが
とにかく藤岡弘、と 岡本夏美のゲームセンターでの触れ合いのシーンで
さりげなく手に触れたり横に立っている感じが親が子供を見守る
感じというよりも、”JKに熱を上げているおじいちゃん”
の雰囲気が出てしまっているのが残念で仕方ありません。
「シン・シティ」のハーティガンとナンシーのような関係
を演出したかったんだろうと思いますが完全に失敗です。
さりげなく手に触れたりしているのは本当によくなかったです。
細かい所ですが嫌悪感を持たれた女性も少なくないはず。
3、最初のゴーストメンバーのカラオケシーンは要らない。
井上俊樹脚本の手法の一つのようですが唐突に脈絡のないひょうきんな
シーンを挟んで日常を演出することがあるようですが、TVシリーズのような
尺の多いものでたまに挟むからマンネリを打開する効果があるのであって
短い尺の作品では無駄なカラオケシーンはシナリオ的にも絵作り的にも
映画を汚してしまっている感しかありません。
4、アクションシーンのカメラワークが良くない。
金田監督作品では、やはり演技指導が弱い?のか
毎回あまり良くないです。
*気になる方は、既存の坂本監督作品と比較してみてください。
5、強引な設定
今回藤岡弘、本人が企画されたということで命の大切さを説く
シーンを入れたかったんだと思いますが、学校の先生になって潜入捜査
するという部分があまりにも強引すぎて必要なかった印象。
子供向けだから何の脈絡も無く
強引な設定で通じると思っているのでしょうか?
また、劇場版ではゴーストのタケルとマコトの性格が毎回ぶれていて
台詞もなぜか昭和くさくなっています。
そういうことを感じさせない展開が書けないのが
どうしても荒削り、あら挽きな脚本という印象を受けます。
小林靖子、三条陸の脚本ならこんなことはないでしょう。
*この部分についてはこの作品だけではなく,
つまらない日本の特撮映画、漫画アニメの実写化作品の多くに共通していえることなので仕方が無いのかもしれません。邦画がハリウッドやディズニーと比べてヒットしない原因は脚本にあると思います。
脚本、構成が海外作品と差ができている、また予算の差でもある。
・良かったところ
おやっさんの孫役の 岡本夏美さんは、演技はなんともいえませんが
元おはガールで最近ではワイドナショーに出演していて
今後ブレイクしそうな感じはします。今回の映画で
かわいい感じはとてもよく伝わりました。
まとめ
昭和の作品ならコレでよかったのかもしれません。
しかし
藤岡弘、ファン、往年の「仮面ライダー」ファンなら許せるのでしょうか?
子供は楽しめるのでしょうか?
しかし、この作品を見たときに劇場で隣の子供が親に「早く出たい」と
退屈をあらわにしていたのが、印象的で正直な感想だろうなと思いました。
結局今回は、おもちゃを売るための子供向けコンテンツにもかかわらず
売るおもちゃや目的もなく、
さらに目玉である藤岡弘、のかっこよさを見せるというところで
上記2のような嫌悪感と1の残念感が足を引っ張ってしまい
”ダレトク”な映画になってしまったのが否めません。
そう考えると「仮面ライダー」というブランドで
初回足を運ばせられればそこでOKなので中身に対しては
いかにコストをかけずに制作するか?という制作側の意図を
感じずにはいられません。
これまで、特撮映画はほとんど観てきましたが子供向けだったとしても
ここまでひどいと感じた作品はありませんでした。
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