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葛城事件 (2016)

監督
赤堀雅秋
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  • みたログ 1,502

3.44 / 評価:1,142件

愛のない家族による愛のない映画

  • ポルティ さん
  • 2019年9月18日 18時03分
  • 閲覧数 215
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

単なる犯罪ドラマではない。犯罪者はどんな環境で育ったら犯罪者になるのか?というその背景に焦点を当てて、壊れた家族の生活を描いた切り口が実に独創的だ。

それにしても救いのない話である。ここまで全員がクズな家族はそうもいないが、これくらいデフォルメしてくれた方がわかりやすくて良い。人間の性格を形づくるのは遺伝ではなく環境が重要であり、犯罪者は生まれながらに犯罪者ではないという監督のメッセージは明確に伝わってくる。

自分の中で三浦友和は「山口百恵の旦那」という印象がまず強く、これまで役者としての三浦友和をあまり意識したことがない。本作での暴君サイコ親父の演技はセリフ廻しや容姿でどうも「いかにもな演技臭」が気になった。髪の毛はふさふさだし、サングラス姿も普通にカッコいい。上手いと言えば上手いのかもしれないが、ちょっと役のイメージと違うのではないの?という感想が最後まで拭えなかった。内容の良さに比べて、自分の中で今ひとつ評価が盛り上がらなかったのは、この違和感が原因かもしれない。
演技という点ではむしろ、南果歩の壊れっぷり、新井浩文のダメ男っぷりの方にインパクトに残ったが、総じて役者陣は皆んな熱演している。

劇中の「狂った猪に襲われて殺されてもそれは事故。あきらめるしかない。つかまえて殺処分するだけ。何が違うんだよ?」というセリフは通り魔殺人の不条理、無常さを見事に言い当てていると思う。
通り魔はまさに事故。防ぎようがないだけに遺族も悲しみのやり場がない。
不条理がまかり通る現代。明日は我が身かもしれない。

詳細評価

物語
配役
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