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アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅 (2016)

ALICE THROUGH THE LOOKING GLASS

監督
ジェームズ・ボビン
  • みたいムービー 786
  • みたログ 3,506

3.49 / 評価:2,702件

この映画は「アリス」じゃない。

  • Shoko さん
  • 2017年6月11日 15時43分
  • 閲覧数 1050
  • 役立ち度 8
    • 総合評価
    • ★★★★★

2010年にティム・バートンが監督した前作「アリス・イン・ワンダーランド」は私にとっては少々がっかりの出来で、おまけの三つ星評価のレビューを書きましたが、今作は評判があまりにも悪かったので、劇場での鑑賞はパス。でもルイス・キャロルのアリスの物語に個人的な思い入れがたくさんあるので、テレビでは見ようと思っていました。

今回やっと念願かなったのですが、なんともはや、やはり映画館でみなくてよかった、と思うばかり。今度はおまけしても二つ星半です。

はじめのミア・ワシコウスカのアリスが船長として嵐の中、海賊船から逃げ切るシーンからもうこれはアリスじゃないな、とわかってました。
以前のディズニープリンセス像から脱皮して、女の子だって男性の添え物ではなくて、自分の人生は自分で決める、というテーマに最近ディズニー映画が力をいれているのはわかりますが、最近ちょっと食傷気味です。

原作本ではまだ7歳くらいの女の子だったアリスが好奇心のかたまりで白うさぎを追いかけて穴におちて、冒険するのはわかるけれど、それから20年たっても、ミアのアリスが、友人のジョニーのためとはいえ、無鉄砲に過去をめちゃくちゃにする危険をおかすのは、あんまり賢いとはいえないし、好感ももてません。

今回の映画の原題はThrough the Looking Glassで、ルイス・キャロルの本の名前と同じだけど、内容は鏡を通り抜けることが同じなだけ。
考えてみればチェスのネタもティム・バートンの一作目で使っちゃったから、まったく新しい物語をつくらなくちゃならなかったわけですね。

でもキャラクターの名前だけつかって、アリスのタイトルをつけて、好き勝手な話を作っちゃうのってあり?
アリスはただのディズニーアニメのキャラクターなんじゃなくて、原作はとても知的で、風刺があり、言葉遊びがあり、英国児童文学の最高峰なのに(しくしく)
と泣く気にもならず、もう早いうちから、これはもう別物なんだから、ただビジュアルを楽しめばいいやーと割り切ってましたよ(ひらきなおり)。

それにしてもあのロボットがトランスフォーマーみたいになるのは、いくらなんでもアリスじゃないって思うよね。

よかったところはやっぱりビジュアル。
ジョニデのティーパーティーの桜の木なんて印象に残ったし。
それから子ども時代に戻るところ、キャラクターたちが可愛い。
それに赤の女王にストーリーがフォーカスされるところからは、まともな演技になってきて、みせますね。うん、やっぱりヘレナ・ボナム=カーターは良い!

でも一番見せ場があった登場人物はサシャ・バロン・コーエンですね。
だいたい今回の監督というのがサシャがアリ・Gやボラット、ブルーノという、お騒がせという言い方ではあまりにもマイルドな、大ひんしゅくキャラクターをつくりだすのを手伝った人なんだからね、まぁ、アリスの映画というより、サシャ・バロン・コーエン・ショウになっちゃってますね。

それにこの監督の過去作って、「マペット」だって、、。アリスの冒険もマペットの冒険も同じようなノリで作ったか、、。

ミアはジェーン・エアならわかるけれど、アリスは無理。
ジョニデは生気なく、メイクも変すぎ。
その他キャラはあまり出番なし。

というわけで、見たかった映画を見られたことはよかったし、はじめからあきらめていたからそれなりに終わりまで見ましたが、なんとも変な映画ですねぇ。
小さい子ども向き、なんですよね、きっと。

詳細評価

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