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スーサイド・スクワッド (2016)

SUICIDE SQUAD

監督
デヴィッド・エアー
  • みたいムービー 879
  • みたログ 6,106

3.11 / 評価:4791件

俺たちゃ悪党アイドル!悪ザイル!!

DCコミック映画が大好きな私としては今年一番期待していた映画だった。
ダークで薄暗く荘厳なアメリカ版予告編第一弾に涙を流すほど感激しシビレて何回再生したことか。

ところが予告編第二弾はうってかわってクイーンのノリノリな曲がバックで流れるポップで明るい雰囲気に変わり、その二重人格のような変貌ぶりに私に一抹の不安がよぎった。

そしてその不安は的中する。

プレミア先行上映にて本作は批評家とジャーナリストたちに絶不評をくらってしまい、レビューサイトも軒並み低い数字が並んでしまう。
それに怒ったDCコミックファンが大手レビューサイトのロッテントマトに対し「マーベル映画ばかりエコヒイキしてDC映画を不当にこき下ろす不公平なサイトだ!」と主張してサイト閉鎖を求める抗議活動を起こしたり、
本来はもっとダークでシリアスな作品だったはずが「マン・オブ・スティール」「バットマンVSスーパーマン」の暗い作風が思わぬ不評を買ってしまったので不安になったワーナーブラザースが別のプロダクションにもっと派手でポップでクレイジーな作風のバージョンを作らせてテスト試写でその別バージョンのほうが受けが良かったことから監督とワーナーの対立の末に監督本来の構想と最初の宣伝とはかけ離れたものに変えられてしまった・・というきな臭い舞台裏の噂が流れたりと昨年のリブート版ファンタスティック・フォーを彷彿とさせるスキャンダラスな様相を見せることとなる。

ところがまたまた一転、全米公開が始まると新記録を樹立する大ヒットとなり一般観客からのレビューもまずまずの好評。更に男性よりも女性の・・とりわけ特に若い少女たちの層のほうが評価が高いという興味深いアンケート調査結果も明らかとなる。

わけがわからん!!一体どういうことだよ!?ここまで前評判がよくわからなくて混乱してしまう映画は初めてだよ!!

実際に観て全て合点がいった。
批評家受けが悪いのも納得である。矢継ぎ早にキャラ紹介をしてコロコロ場面転換しまくる序盤はもはや支離滅裂の域になってしまっているし、ストーリーは行き当たりばったりで適当なうえスカスカ。完全にキャラの魅力だけでもっている作品なのだが・・キャラの良ささえあれば面白さが確約されて作品の完成度なんぞどうでもよくなり、いい加減で不出来な部分すら楽しくなってくるのがマンガというものなのだ。
特にハーレイクインが最高すぎる。かわいいとか美人とかの次元を超越した得体の知れない魅力がある。彼女の存在をただ観ているだけでもう幸せ!!
ジョーカーの出番が少なかったのは確かに残念だったが、出番が多かったら映画全体を乗っ取って独壇場になりかねなかったぐらいの十分な存在感を残している。
映画としては赤点だがマンガ映画としては百点満点だ。

女性受けが良いのも納得である。意外と恋愛要素が物語の核になっていて恋するハーレイクインはそんじょそこらの恋愛映画のヒロインより素敵。
そして何より本作は「悪党の映画」ではなく「ヤンキー系アイドル映画」なのだということがポイントだ。
極悪ヴィランが最終的には普通にいい人になってしまうのが何故か違和感がなかった。なんか既視感が・・そうだこれは不良・ヤンキーもののノリだよ!!
「俺ら見た目はワルだけどよぉ~マジ仲間と家族と恋人大事!だから傷つけた奴はマジ許さねぇかんな!!」みたいなマイルドヤンキー的なものを感じる。
更に華やかでオシャレな演出によりアイドルのようにも感じる。
ヤンキーアイドル・・エグザイルじゃん!!名付けて悪ザイルだよ(笑)!!
ヤンキーアイドル映画なんて批評家に嫌われる、その最たるものである。
でも不良とかエグザイルとかは若い女性に人気があってモテる。そりゃあ女性受けが良いワケだ!後半いい人になるのも、いわゆる「不良が捨て猫を拾うギャップ萌え」の効果を出すためである。ヤンキーはズルいよなぁ捨て猫を拾うだけでモテるんだから・・私も萌えて彼らが大好きになってしまったじゃないか(笑)!!そういうわけでオタク気質の男性は生理的に本作を好きになれないかもしれないと偏見込みで注意しておきましょう(笑)

思っていたものと違ってガッカリした人はアニメ映画「バットマン:アサルト・オン・アーカム」がオススメだ。
(レンタルソフトが無いので動画配信サービスかブルーレイ購入で観よう)
本作と同様に悪人たちが自殺特攻任務に挑むが、過激描写あり・裏切りありでメンバーに死亡者が続出するかなりハードな作風になっている。
更に乱入するバットマンが桁外れに強くてカッコイイし、ペンギンやリドラーなどの大物ヴィランもオールスターで登場してアメコミファンなら満足すること間違いなし!

重く殺伐とした作風もチャラいアイドル映画的な作風も出来るカオスな自由世界。だからこそ私はゴッサムの世界がたまらなく好きなのである。

詳細評価

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