中二病バッドアス映画
- bar***** さん
- 2020年7月25日 10時02分
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- 総合評価
スーサイド・スクワッド。
正直、ストーリーは全然わからなかったです。何でかっていうと、私DCコミックス初心者なんですよね。
というか、DCコミックっていう存在を初めてこの映画で知りました。
バットマンは昔アニメでやっていたのをほんのちょっと見たことある程度で、ジョーカーとかも記憶にない。
そんな私が、ファンの方々からしたらまともな批評なんてできないと思うんですけど、ぶっちゃけ全然見たことのない初心者が、いきなりこの映画を見て、どう思ったか、まあ述べて行こうと思いまして、
やっぱり「全然よく分からなかった」ですね。
ナレーションとかがあって、そういう初心者の人向けの配慮があったかっていうと、ないですね。
まあそれは、私がまったく別ジャンルから来た人間っていうのもあると思うんですけど
そういった人向けに作られた作品ではないと思いました。
たとえば、いくつかの設定が背後に隠されていて、それがちゃんと説明されないままキャラクター同士で認知しあっている、っていう状況がいくつかありました。で、そういうシーンって、ファンの人なら素通りできるんですけど、そうじゃない人にとっては、転んじゃうシーンなんですよね。
まあ、もちろんナレーションで一から説明しろとは言わないですよ。
作品の流れを断ち切って欲しくないし、テンポを遅らせるくらいならある程度情報をカットしてもいいと思います。
でも、この作品は情報の初期設定地が結構高めだと思っています。
みんな知っている前提で作っているっていう感じですね。
で、見ていて、犯罪者たちがチームになって戦う(自分のため)というのは理解できたんですけど、それぞれの目的というか、その出発地点にたどり着くまでの経緯が、分からなさすぎて、ぜんぜん乗れなかったです。
何がしたいのかなって。
あと、キャラクターが多すぎるからか、何とか一つのキャラクターに感情移入できそうなタイミングギリギリで、別シーンに飛ばされたり、いきなり準備ができていないままポップで派手なシーンが流れてきて「さあ仕事だ!」っていう空気になるのは、「何で?」って思いました。
まあ、そもそもこの「スーサイド・スクワッド」っていう作品自体が、お祭り劇場というか、敵役を全部集めたスピンオフとして描いたっていうのもあるじゃないですか。しょうがないと思いますけどね。でも、別ジャンルから来た人も入れるようにするのがプロだと思うんですよね。そうじゃなかったとしたら、単なるファンアートに過ぎないじゃないですか。
これ自分がファン側であっても嫌な現象なんですよ。新規が入ってくれないんで。
で、ヴィラン(今作の主人公たち)の描かれ方に関してなんですけど、
昔からのバッドアス的な描かれ方でしたね。とにかく見た目が悪い(悪いっていうのはマイナスな意味じゃないです)、怖い、でちょっと不遇な過去があって、強くって、どこからどう見ても悪人、でも実はいい人、みたいな。
それは自分の趣向には合わなかったな、と思います。それはその「スーサイド・スクワッド」っていう映画に抱いていたイメージとは違ったからですね。悪人が終結したお祭り劇場だったとしたら、もっと破天荒で、他の映画じゃ見られないようなめちゃくちゃな展開とかがあって欲しかったかなって。
「俺たち、悪人だぜ」
このセリフ聞いたとき、もうめちゃくちゃ恥ずかしくなって。自分の恥ずかしい過去を暴かれたような感覚になりましたねw
まあ言いたくなりますよね。だから結構この映画って、「中二病」っぽいところがあって、それはそれで面白かったかもしれないですw ノリノリになれれば最高なのかもしれないですね。
自分的には、もうちょっと捻ったような中二が欲しかったかなって思います。ストレートなのはもう感じられない体になっているんですよねw
ごめんなさい。
演出に関しては、CG使ったバトルシーンとかはよく出来ていたなというか、アメリカの映画って必ず一定のレベル以上のものは上げてきますよね。その分、キャラクターの掘り下げとか、バッドアスの描き方は定型的だったり、ムード音楽の差し込み方に作者の意図がまる見えになってしまっていたりと、感情的な演出においては未熟だったなと思います。
決してつまらないというわけじゃなかったと思います(ファンの人からすると最悪だっていうところもあったと思いますけど)。標準以上ではなかったかなという感じですね。あともう少し初心者に優しくなって欲しい。
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