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チャイナ・ゲイト (1957)

CHINA GATE

監督
サミュエル・フラー
  • みたいムービー 4
  • みたログ 51

3.82 / 評価:34件

地獄のナット・キング・コール

  • Vampyros Lasboss さん
  • 2016年5月22日 9時51分
  • 閲覧数 968
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

1979年公開の『地獄の黙示録』で描かれていたのは、ベトナム戦争における欺瞞と狂気。
本作の時代設定は1954年というから、ベトナム戦争の遠因であるインドシナ戦争終結前夜の物語だと思われます。
アメリカでの公開は1957年のちょうど今日、5月22日。
インドシナ戦争はフランスからのベトナム独立戦争の性格が強いのですが、本作では共産主義勢力との戦争にすり替えており、ベトナム戦争への布石のプロパガンダ映画と見れなくもないけど、そこはさすが、サミュエル・フラー、エンターテイメントに仕上げています。いや、プロパガンダだからこそ面白くしないといけないのか(^-^;

モン族と白人との混血のリア(アンジー・ディキンソン)は、商売の酒場・酒屋を通じてフランス人、その敵の中国人ともに顔の利く女性。ある日、フランス軍将校から、中国側にある大弾薬庫「チャイナ・ゲイト」への案内をしてくれないかと持ち掛けられる。5歳の息子をアメリカに移住させてくれるなら、という条件で引き受けることに。
決死隊は外人部隊で構成されていて、その中には5年前にレアと息子を棄てたブロック(ジーン・バリー)もいた。彼はレアとの間にできた息子の外見が全く中国人だからという理由だけで二人を棄てたのだった…

バカラックの嫁さんだったこともあるアンジー・ディキンソンもですが、敵方のチャム少佐役のリー・バン・クリーフも東洋人には見えず、かなりの違和感(@_@;)

外人部隊の一人、ゴールディという役で、歌手のナット・キング・コールが出演していて、準主役級。
映画で見たのは初めてだけど、これがけっこう堂に入った演技で、戦争映画だけに、“痛い”シーンがいくつかありますw


映画の導入部で、フランス統治下ではベトナムは繁栄して平和な土地だったのに、そこに日本が侵攻したが戦争に敗れてベトナムが空白地帯となった結果としてホー・チ・ミン率いるベトミンが勢力を拡大しインドシナ戦争を引き起こしたかのように描かれていました。
「…いやいや、ちょっと待て」と、反共産主義の立場でインドシナ独立を認めなかった英米こそインドシナ戦争の原因を作ったのではないかと、日本人としては少し苛立たしかったです。
まあ、基本、映画はフィクションだから構いませんが(どっちやねん)


音楽担当はヴィクター・ヤング、本作が遺作となったらしく、旧友のマックス・スタイナーが引き継ぎ完成させたそうです。
主題歌「チャイナ・ゲイト」、いかにも西洋人が東南アジアをイメージしましたというメロディーですけれど、美しく麗しい旋律です。
歌うのはもちろんナット・キング・コール。はじめての登場シーンとエンディングで、独特の鼻にかかった甘い歌声を披露しています☆

詳細評価

物語
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