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花、香る歌 (2015)

THE SOUND OF A FLOWER

監督
イ・ジョンピル
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3.89 / 評価:133件

パンソリ啓蒙映画の初級編

  • chu***** さん
  • 2016年5月15日 2時27分
  • 役立ち度 4
    • 総合評価
    • ★★★★★

西に吟遊詩人
東の果ての島国に琵琶法師
そして、その手前の半島にパンソリありき

パンソリ(演唱)とは、一人の唱者が鼓手の太鼓の伴奏に合わせて劇的に構成された長い話をソリ(歌)とアニリ(言葉)とパルリム(身振り)を交えて伝達する芸事です。
不思議なことに、日本で歌舞伎の起源が女にあるように、パンソリも、その起源は巫女の歌と言われています。そしてどちらも後に女人禁制となります。

映画は、女性初のパンソリの歌い手 珍彩仙と、それまで口伝であったパンソリを文字として記し、現在に遺す礎となった申在孝をその師匠として配し、物語としています。そして、二人の物語を、パンソリの中でも特に有名な「春香歌」の物語になぞらえて語ります。

物語の出だし、物語の終わりが良いです。
そして、最も盛り上がるシーンも途中までが大変満足です。
私が初めてパンソリを聴いたのは随分と前です。歌い手の迫力に、子ども心に何を言っているのかサッパリと分からないにもかかわらず、いたく感動したのです。
さて、日本でパンソリに触れる機会はそうそうない。
よって、この映画にもとても期待をしていたのです。
ですから、主人公を演じる女の子が下手くそなのも我慢して聴いていました。クライマックスを期待して。

さぁ、宴が始まりました。
胸が高鳴りました。演出も素晴らしい。
当然歌は吹き替えでした。(;^_^A
名手の役柄ですから。素晴らしい歌声です。
ところがところが、観入っている私の耳に変な音が。韓流お得意の大仰なオケ音がかぶさってくるじゃないですか。
パンソリの物語ですよ。ここは最後までパンソリのみで通して欲しかった〜(/ _ ; )

今回、私は映画の内容というか主題を読み間違えていました。パンソリが堪能できると勘違いしていたのです。ですから、自分が観たかったものと違うよ〜てことで欲求不満です。

さて、原題は「桃李花歌」です。
これは、有名な唐詩が基になっているのでしょう。
意味は、「洛陽の東のあたり、桃や李の花が風に吹かれているが、いったい誰の家に落ちてゆくことやら。洛陽の美少女達は、落花の中を散策しながら、しきりに溜息をついている」
映画の内容としてこの題名は悪くないです。
終盤歌われる桃李歌が本当にある歌なのかは知りません。調べてみようと思います。

もしこの映画をご覧になってパンソリに興味を持たれたならお薦めの作品があります。
一つは、「春香伝」まさしく有名な春香歌を映像化した作品です。最近のレ・ミゼラブルの映画のように正しく全編パンソリの映像化です。
もう一つは、この映画の出だしのシーンの基の物語を題材とした「風の丘を越えて(西便制)」
です。
パンソリをもっと堪能できます。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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