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ジェイソン・ボーン (2016)

JASON BOURNE

監督
ポール・グリーングラス
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3.66 / 評価:4785件

ジェイソン・ボーンが "本当に”生きていた

  • eiga00550055 さん
  • 2016年10月7日 16時49分
  • 閲覧数 5345
  • 役立ち度 36
    • 総合評価
    • ★★★★★

ボーン・アルティメイタムから9年ぶりの新作ジェイソン・ボーン。
(ボーン・レガシーはスピンオフのようなものなので…)

シリーズのファンにとって、続編で一番重要だと思うことは登場人物が続編に至るまでに「生き続けているのか」ということです。
これはもちろん生死の話ではなく、キャラクターが映画の世界観の中で、映画内で描かれている以外にもきちんと生きているのかどうかということです。

どの続編映画にも共通してますが「前作のあと○○があって今はこうなっている」ということが描写されます。
そういう描写がある以上、もちろんキャラクターは生き続けているということにはなりますが、そこにキャラクターの人生を背負わせて、その空白の期間にもキャラクターがちゃんと生きていたんだなということが観客に伝わってくることが重要ではないかと思います。
例えば、ダイ・ハード1~4.0の間のマクレーン刑事はちゃんとあの世界を生きていたと思いますが、4.0→ラストデイのマクレーン刑事に私はキャラクターが生きていた感が感じられませんでした。ただ単に歳を取ったマクレーンというキャラクターがいただけです。キャラクターに生命を与えるといったような、作り手から作品への愛情が全く感じられません。

ジェイソン・ボーンでは冒頭、予告編でも流れている賭けボクシングのシーンが流れます。
前作ボーン・アルティメイタムでは、CIAの真相を暴き、本当の自分を知り、過去と決別し「ジェイソン・ボーン」としてではなく、新たな人生に向かうのではないかという終わり方をします。
しかし、本作のその冒頭シーン。ボーンの表情を見てハッとさせられます。
彼は前作のあと、自分の過去と決別することが出来ず、苦しみ悩んでいたということが表情から見て取れ、
「あぁ、ジェイソン・ボーンはちゃんとあの後もこの世界を苦しみながらも生きていたんだ」と思い知らされます。
私はシリーズの大ファンですので、この時点で既に1万点をあげたいくらいの大満足です。ちゃんとキャラクターを生かしてくれたポール・グリーングラス監督とマット・デイモンに感謝です。

これまでのシリーズを踏襲したオマージュのようなシーンや演出も多く、これぞジェイソン・ボーンシリーズという仕上がりになっていますが、反面、アクションシーンに既視感を感じる人も少なくは無いかと思います。

また、脚本も手放しで褒めちぎれるほどではなかったかと思います。ボーン・シリーズは3作目までは原作付きで、本作はオリジナルの脚本です。
実際、3作で完結出来ていた内容でありますし、本作がやや強引な展開であったのも否めません。

しかし、シリーズのファンとしてはきちんとジェイソン・ボーンを生かしてくれ、キャラクターを大切に守ってくれた本作に敬意を表したいとともに、圧倒的なスピード感で退屈することなくジェイソン・ボーンを見ることが出来て本当に満足しています。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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