トム・ハンクスの安定感
- san***** さん
- 2020年9月24日 10時43分
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- 総合評価
1作目2作目と映画館で観ましたが、この作品は時間が取れず見逃してしまった作品です。
基本的にラングドンシリーズ自体、僕は大好きです。主演のトム・ハンクス、ミステリアスかつ美しい風景、映画全体の雰囲気にリンクし好奇心を煽る美しい美術品の数々。
正直この時点でどストライクなのです。
その為他の方より甘いレビューになるかと思われます。
1作目のセンセーショナルな見出しと内容で世界中から注目され『モナリザ』や『最後の晩餐』の真相については疑わしくもロマンを感じる良い演出になっておりました。
2作目の『天使と悪魔』
僕の好きな映画ランキングにも入るお気に入りの作品。
一見タブーかつグレーな部分を扱う中でのスリリングな脚本は見事でした。
本当はもっと深く1作目2作目と語りたいのですが、、今回は3作目のインフェルノ。
果たしてどうなのか。
結果。
面白かった。
流石ロン・ハワード!トム・ハンクス!
と言いたいところだが、これまでの作品とは少し違った構成で作られている。
その構成や設定のせいで、ただでさえ宗教用語や美術用語の飛び交うややこしいシリーズの中でも群を抜く難解さ。
正直初見では全てを理解するのは余程の方では無いと無理かと思われる。
まず人物間の構図。
物語の時間軸。
目的と、ダンテの新曲に絡める少し強引な脚本。
今回は前作2作と違い、少しダンテ側に絡めたい感も否めませんでした。
全てにおいてややこしく、考える事に疲れると言うのが第一印象。
面白いのだが、ここら辺で観てる人を置いてけぼりに『しかけてる』と思う。
ギリついて行けるが正直何が起こってるか、こいつはだれだよ!何しに今どこに向かってるの?と心の声が頭にグルグル回ります。
ストーリー自体シンプルで、テロ目論むテロリストを捕まえて阻止する事。
これだけです。
ただ死んでしまった首謀者ゾブリストが猛烈なダンテファンであるが故、ダンテの新曲をアイコンとし謎掛けを鏤めていると言う構成。
テロを阻止するならば、ジャック・バウアーでもやってますが、このシリーズはラングドンでなければ成立しない。
そこが面白くこのシリーズのミソなのだが、インフェルノはその絡め方が前作2作と比べて理由付けが弱い気がする。
しかし面白いのは、ゾブリストの思想で、彼は彼なりの人類の救い方、正義を持っている事。
王道ではあるが、正義同士が絡み合う面白い構図。
ただ、現代社会において人類の間引きと言うのは流石に悪にみなされる。
ほんの少しだけ観る側もゾブリスト側の思想は分かりつつもラングドンチームによるテロの阻止を追っていく。
僕は結構好きな作品だったが、単純なストーリー(イーサン・ハントや007でも成立する)だがラングドンシリーズと言う縛りがある中でのストーリーとすればそんなに酷いものでは無いと思う。
おいおいそれは無いだろと言いたい気持ちもわかるが、映画全体の雰囲気やラングドンのスパイでも無い『ただの歴史に詳しいおじさん』が事件に巻き込まれ、敵の謎を解きたくないけど使命感で解読。
一件落着までのラングドンを見る映画としても面白いと思う。
前作2作ほど偏らず、少しエンタメ方向にも振ってしまった、しかしラングドンシリーズなので謎解きと裏切りの仕掛けは意地悪に。。結果中途半端感は否めないが、それでも観終わってみれば面白かった。
題材や劇中の台詞が難解な為、一見難しい映画を観ている気になるがストーリーの軸は単純で事はなく、『歴史オタクのおじさん』が主役のミッションイッポッシブルや007を見ているような感覚で観るのも良いかもしれません。
それにしてもWHOってあんなに怖い組織なのか。
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