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インフェルノ (2016)

INFERNO

監督
ロン・ハワード
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3.23 / 評価:4185件

正義の価値観を問う作品

  • mum***** さん
  • 2020年12月23日 21時42分
  • 閲覧数 327
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

余りに賢く独善的なカリスマが
地球上、過去に五度の種の淘汰が有り、
このままいけば 人類が人口爆発により6番目の絶滅種となると言う仮説をうちたてた。
そして、その予測した未来を未然に防ぐ為に
自身で未知のウィルスを製造し、人口の大半を虐殺しようとした。
彼は、人が憎い訳ではなく この大量虐殺も 『愛』だと言う。
地球、そして人類を保存する為だと……
彼の倫理は、余りにも 閉塞的で あたかも己の行為が神の采配の様に自分自身に陶酔している。
確かに、自然がひきおこす災いは そうであろう。
作品中での彼の理論では 人口が増えるから戦争が起こる。
しかし、果たしてそうだろうか?
人災は、利己的な精神が産んだ厄災であるはずだと思う。
病気、ウィルスも 人類が地球上に発生し 生態系を破壊した事から起因する物は確かに少なくない。
しかし、かといって 人為的に 大量虐殺に結びつける当たり
作品中でトム・ハンクスが『圧政者の言い訳』みたいな話をするが まさしく『それ』だと思う。
作品の最後に 元恋人のエリザベスに 紛失してたミッキーの腕時計を渡され、『大切な物』と言う言葉が交わされたり
過去の選択次第で 『自分達がどうなっていたか考えた事は無いか』の質問に
『あるわ。でも人生にはミステリーが必要よ、そして私たちにも』と言うくだりがある。
そして、トム・ハンクスが2人の関係を『ダンテとベアトリーチェみたいだな』と揶揄するシーン……
そこに、如何なる才能があっても
【時間】【神の采配】の対象外にはなれず
まさに【地獄】は、日常的に身近に存在しうると
感じた自分が居た。
映画は、つい主人公サイドのみでみてしまうが
ウィルスばら撒き阻止後に
悪役が収められてるであろう死体袋が現場から運び出されるシーンに
トム・ハンクスが『世界を救う気だった…』と
話した時は 少し悲壮感を感じ、
悪役側の心理もまた 彼等にとっては 【比類なき正義】だったんだなと思いもした。
人生には、理解出来ない物が沢山存在する。
だからこそ、人は常に学び、考え、そして最善をもって生きる事に執着しなければならないのだろう。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 悲しい
  • 恐怖
  • 勇敢
  • 知的
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