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3.0点
ご存じ「ダ・ヴィンチ・コード」と「天使と悪魔」に続く、現時点で三部作の最終話である。と言うのも、原作のダン・ブラウンによる、ロバート・ラングドンを主役としたシリーズ小説では4作目に当たり、3作目の「ロスト・シンボル」は映画化されていないので、興行成績次第でまだまだ続く可能性もあるからだ。 主役は3作ともトム・ハンクスが演じているので安心感はある。但しハーバード大学教授という役柄、知的すぎて話についていけない時も多い。謎解きとサスペンスを融合させた物語だけに、スピーディなのはいいが、簡単に謎を解いてしまうのが急ぎすぎと感じるのは否めない。 今回も、宗教や芸術作品を絡め物語が進行するが、軸となっているのは人口増により地球が抱える様々な問題がテーマで、その解決策は?といったもの。この先は見てのお楽しみとなるのだが、誰が味方か敵か分からないままジェットコースター並みに展開するので筋を追うだけで精一杯となる。 共演は、「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」で主役を務めたフェシリティ・ジョーンズ。こちらも教授に負けないほど知的な女性役で、謎解きに一役を担っている。しかし、すっかり中年の伯父さんになってしまったトム・ハンクスのロマンスの相手ではなく、何だか少し寂しい感じが残ってしまった。
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