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ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅 (2016)

FANTASTIC BEASTS AND WHERE TO FIND THEM

監督
デヴィッド・イェーツ
  • みたいムービー 1,574
  • みたログ 1.4万

3.83 / 評価:11,453件

魔法界も人間界も結局同じ

  • yys***** さん
  • 2016年11月25日 0時48分
  • 閲覧数 1210
  • 役立ち度 26
    • 総合評価
    • ★★★★★

ハリーポッターシリーズでもそうでしたが、J・K・ローリングは全てが上手くいくファンタジーを見せてはくれません。
ハリーポッターでも、主役のハーマイオニーですら血筋による差別を受けています。

今作もやっぱりそうです。
クリーデンスに思いを馳せると、この話は救いでもなんでもない。

私はクリーデンスには人一倍思い入れがあります。
というよりも、自己投影をせざるを得ない人物です。
私も過去、幼い頃からずっと某輸血禁止のあの宗教を信仰する親の元で鞭打たれて育ったからです。
あなたのためと言われて、下着も身につけていない尻を差し出して、ぶたれる。
成人して数年が経った今でも、あれは誰のためのものだったのか分かりません。
でも、あの頃はなんらかの意味を信じてました。
クリーデンスが、魔法を教えてもらったら、現状なんて簡単に打破出来ると信じていたように、私も何かを信じていました。
一時期は10歳になったらホグワーツから手紙が来て、ここから抜け出せると思ってましたし。
まあ、どうにもなりませんでしたけど。

だから、ニュートとティナがオブスキュラスに優しく話しかけたとき、そこに救いが待っていることを期待しました。
でもやっぱりそこはJ・K・ローリング。
上手くはいかせてくれない。
それどころか、一番救いのない結果を提示する。

だけど、大人になっていろいろと諦めがつきました。
うまくいかないものはうまくいかないし、平気な顔をして生きていても突然フラッシュバックする過去に打ちのめされることもある。
かと思えば、うまくいっている人には次から次に神様が微笑む。それはもう神様の大笑いくらいに。
それを羨んでも、多分きっとしょうがない。
どんな世界でも、多分きっと変わらない。

ファンタジーなんだから、夢を見せてくれればいいのに!ともちろん思わない訳ではないですが、J・K・ローリングの書く世界が面白いのは、そのリアルな成分が多量に入っているからだと思います。
思えば、指輪物語だって、ナルニアだって、面白いファンタジーはやり方は違えど全部そうだった。

悔しいし、悲しいし、切ないけれど、やっぱりJ・K・ローリングの書く魔法界は、心をわくわくさせてくれます。
トランクの中の映像なんて、頬緩みっぱなしの口角上がりっぱなしでした。


ハリーポッターシリーズに比べれば、主人公は大人だし成長譚でも冒険活劇でも青春群像劇でもないけれど、私が小学生の頃から読み続けている大好きな魔法界の話でした。

クリーデンス絡みの物語だけではなく、主人公ニュートや唯一のノーマジのジェイコブや、グリンデルワルドの配役だったり、書きたいことはいっぱいあるんですが、これ以上は書きません。

また続編もどこかにやりきれない部分はあるでしょうが、きっと懲りもせず、見に行きます。



4DXで見てきましたが、心底4DXで見て良かったー!と思いました。
映画冒頭5分あたりであった壁に沿って登っていき空を飛ぶシーンなんて、本当に宙に浮いてる錯覚を起こしましたもん。
過去のハリポタ作品も全部の4DX化してくれないかな。無理だな。

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