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ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅 (2016)

FANTASTIC BEASTS AND WHERE TO FIND THEM

監督
デヴィッド・イェーツ
  • みたいムービー 1,575
  • みたログ 1.4万

3.82 / 評価:11683件

マイノリティの強さと弱さ

  • とだえん さん
  • 2016年11月30日 16時08分
  • 閲覧数 1344
  • 役立ち度 21
    • 総合評価
    • ★★★★★

 アクション映画のX-MENが少し悲しい話であるのは、超能力者がその力を一般人に恐れられて、保護・監視の対象になってしまうという点だと思います。ミュータントが「恵まれし子らの学園」という学校に集まって教育を受けていることも、裏を返せば普通の学校に通えないからなのでしょうか。

 J・K・ローリングが描く魔法使いの世界もほぼ同じだと思います。ホグワーツという魔法学校、魔法省という専門の管理機関、それは海を渡ったアメリカでも同じく。
 魔法使いはそれとバレてはいけないのです。それは能力者である以上に「マイノリティ」だから。

 ダイバーシティ(多様性)なんて嘘くさい言葉が政府のなんたら白書に記載されるようになりましたが、でも残念ながら2016年の世界はマジョリティになるために、みんながスゴくスゴく努力する歪んだ世界になってしまいました。
 自分と違う誰かを攻撃する社会、それは学校の中のイジメに始まって、テロリズムと空爆で応報しあう宗教戦争まで、全く同じ構図です。

 だからこそ魔法使いが生き延びる辛さが映画になるのだと思います。
 盲人や知覚障害や自閉症や肥満や小食や人見知りや暴力的な人や、いろんな人が世の中にはいます。それぞれマイノリティです。逆にマイノリティたる個性を持たない人なんていません。自分がマジョリティの側に居ようとすればするほど、それは自分自身の中にある「核」を無視していることになるのでは?なんて、ちょっと出過ぎたことを考えながら劇場を後にしました。

 それにしてもJ・K・ローリングさんの想像力、特に魔法動物のその種類たるや感服しきりなんだけど、ちょっとお腹いっぱい。どんな特徴をもった魔法動物なのか説明しきれないのであれば、割愛するという方法もあるし、説明しきれないことが前提であれば、もっともっと登場させて「その他大勢」感を出してもいいのではないかしら。画面に情報が多すぎて、ストーリーについていくのがやっと。あの動物はどのタイミングで逃げ出したなんだっけ?とか考えると、次の特殊効果がドバーン、ガシャーンで追いつけやしない(笑)。

 エディ・レッドメインが好演なのだけど、どうにも女っぽく見えてしまうのはやはり「リリーのすべて」のせいですよね?でも、キャサリン・ウォーターストンは男っぽく見えて、なんとも中性的な映画です。それもマイノリティだから?

詳細評価

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