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ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅 (2016)

FANTASTIC BEASTS AND WHERE TO FIND THEM

監督
デヴィッド・イェーツ
  • みたいムービー 1,573
  • みたログ 1.4万

3.83 / 評価:11,430件

映画じゃない。

  • myu***** さん
  • 2016年12月29日 12時45分
  • 閲覧数 2382
  • 役立ち度 22
    • 総合評価
    • ★★★★★

映画としてはまとまっていません。主人公の置かれる状況がちょっと特殊で観客に目新しく映るだけで、根本的に面白い映画だとは言えません。脚本が原作者だと聞いて期待していました。でもよく考えると、長ーいシリーズで構成されているハリポタの壮大な世界観が「番外編」の2時間ほどで再現されるわけもなく、他の方もいうように、これが6時間あったとしたら、その本編をぎゅっと圧縮したダイジェスト映像のようです。

まずストーリーのテーマが分からない。キーアイテムは鞄で、そこから物語が始まるところは特徴的だし、予告映像を観た人はみんなそれを念頭に置いて期待して観に行ったことでしょう。でもそれだけです。逃げた魔法動物を捕まえるだけの話。

主人公は理想的なヒーローではなく、コミュ障の生物学者(?)です。
そこは別にいいと思います。でも魔法動物のプロとしてかっこいいところは無く、ペットを手懐け慣れた飼い主が淡々と事務的に動物を回収します。仲間の3人は巻き込まれてるだけ。主人公含めた4人の友情(恋愛)ストーリーだったのかもしれませんね。でもティナの妹の登場はもう少し早い方がよかった。姉と同じ職場で働いている様子がもっと欲しいです。

魔法社会の雰囲気、小物、小ネタは細かく作りこまれていました。
個人的に気になった粗は、ニュートの飼育小屋です。動物たちの本来の生息環境に合わせるため、バイオームや気候をカーテンで分けたあのスペース。間取りが全くつかめない!
一つの画面に雪原、砂漠、竹林、荒野などが被写体のアップのカット繋ぎでぐるぐると忙しなく映るものだから、どこに何がどうあるのかさっぱりです。それにペラペラのカーテンだけで隔ててるだけだからスペースの配置関係はますます不明。忍者屋敷?一度でいいからカメラを遠くして欲しかった。恐らくあまり作りこんでいないのでしょう。

あと人物の心理描写は早いストーリー展開についていけていません。
ティナは巻き込まれて死刑になりかけ、妹はその事実を知ってショックを受けて走り出す…が、その後の行動は落ち着きはらい過ぎ。「姉が死刑になりそうなの」とジェイコブに話すこともない。道中ばったり会ってから姉妹のハグのひとつもない。「よかった。無事だったのね。」くらいあるでしょ普通。助かって当たり前なの?事実上、死刑に処されているけど「どうにか」助かっている状況なのに??

別れのシーンはじっくりと時間を割いていてよかったと思いますが、ここでもハグとか無し。まあそれは置いといて、そもそもこの4人の一体感は何なのか。雰囲気に流されないでください。私の記憶では、誰かが誰かのために必死で何かしてあげたとか、命がけで救ったとかいう目立った行為は一度も無いです。死刑上でニュートがティナを助けたくらいでしょうか。でもそれは巻き込みによる死亡を回避しただけです。みんなでドタバタと、ニュートによる緩い鞄の施錠管理が原因でまき散らした動物をまあまあのチームワークで集めただけ。
なので、この4人の別れの感動の大きさは単なる吊り橋効果だと思います。

世界観はシリアス、映像の上品な迫力によって味付けされたB級映画でした。

詳細評価

物語
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