ここから本文です

ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅 (2016)

FANTASTIC BEASTS AND WHERE TO FIND THEM

監督
デヴィッド・イェーツ
  • みたいムービー 1,573
  • みたログ 1.4万

3.83 / 評価:11,409件

ビースト出るたびスマホでボールを打ちたい

  • ta7***** さん
  • 2016年11月23日 22時05分
  • 閲覧数 895
  • 役立ち度 24
    • 総合評価
    • ★★★★★

 ハリウッドはシェークスピアに連なる演劇層の厚みに嫉妬しており、近年のオスカー受賞並びにノミニーにおける英国俳優のシェアたるや凄まじい。マイケル・ファスベンダー、ベネディクト・カンバーバッチ、フェリシティ・ジョーンズ、エディ・レッドメインなどなど超一流のスターと認め表彰されている。一方、米国のいや世界の映画産業を支えるべくハリウッドは、ビッグパジェット作品にテンコ盛りのCGを駆使した仰天映像を必須としている。当然ド派手映像に注力し内面表現などの演技の出番はさしてない、だからこそ逆に演技派のスターを敢えて招き、ありもしない深い表現を装う必要がある。映像だけの薄っぺらな作品ではないですよ、ほらオスカー俳優が主演なんですから、と。よって前述のスターたちは「X-MEN: アポカリプス」や「ドクター・ストレンジ」であり「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー 」そして本作「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」に大金積まれ三顧の礼をもって迎えられる次第。

 で、本作は製作も脚本も原作者J・K・ローリングのどうにもとまらない金儲けの大型車に乗って作られたハリポタのサブ路線として開発されたもの。そう新製品開発って言葉がぴったりのマーケットに送り出された戦略商品。それはもう目を奪う展開のつるべ打ちで、まるで新たなビーストが登場するたびに、スマホ出してモンスターボールを打ちたくなる始末。所詮、魔法の世界ですからハリポタ同様まるで何でもアリ、何の制限も制約も倫理もありゃしない、ひたすら意表突く描写で「そんなのあり?」が全部可能なんですから凄いと言うか馬鹿馬鹿しいと言うべきか。役者も伏し目がちが一本調子の本作でのエディのみならず、悲しみ湛えた瞳が絶品のコリン・ファレルから、アンジェリーナ・パパまで出て大満足。しかも最後の最後にコリンの役の本質が現れよりによりってわざわざワンカットのためにあのディズニー・スタジアの大スターまでも登場する贅沢。ただ、ティナ役の役者さんがいかにも地味で面白味がなく、パン屋志望のコワルスキー役ももうちょいキュートなジェームズ・コーディンくらいに弾けて欲しかった。

 それにしても観客が映画に求める要素の一つに、実生活では叶わない願望をスクリーンに求める。ド派手CG映像のほとんどが「盛大な破壊」にあるのも頷ける。ビルが破壊され、宇宙船が爆発し、地面が裂け何もかもぶっ壊される、「ああもったいない・・」そんなこと私たちに出来るはずもなくせいぜい空き缶をぶっ潰す程度。観客の爽快感のために本作でも20年代のニューヨークが精緻にことごとく破壊される映像が見せ場となっている。でも一方で飽き飽きしているのも事実。それを知ってか本作では最後にまるで何事も無かったように一切元通りにもどすって、嗚呼。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 絶望的
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ