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ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅 (2016)

FANTASTIC BEASTS AND WHERE TO FIND THEM

監督
デヴィッド・イェーツ
  • みたいムービー 1,575
  • みたログ 1.4万

3.83 / 評価:11,385件

なんでもできるけど、なんでもやっちゃダメ

  • tat***** さん
  • 2016年11月23日 23時46分
  • 閲覧数 3758
  • 役立ち度 49
    • 総合評価
    • ★★★★★

その昔、鳴り物入りのハリーポッターシリーズ第一作を見に行って。

・何にもしてないハリーポッターへのえこひいき。
・魔法がなんでも都合よすぎ
・ハリーポッターを勝たせるためだけのルールの謎の競技クイディチ
・影で助けてくれていたスネイプ先生を疑い悪い事をしながらごめんなさい&ありがとうを言わなかったハリーポッター
に憤慨し、全く思想や今後の展開に興味がなくなりその後のシリーズも観ることはなかったが、新シリーズという事で観に行く。

結論、俺はやっぱりこの作者が描く世界観や物語、キャラクターが嫌いだ。

お話は、イギリスから来た主人公のミスで魔法動物が逃げ出し、ニューヨークに騒動が起きる。
銀行強盗やアパートや街の破壊、動物園の破壊と猛獣の逃亡。魔法で戻せるとはいえ全く主人公の行動に応援ができない。

そして脚本の致命的なところはもうひとつのお話の軸の謎の魔法によってニューヨークが壊されているという厄災の解決、
しかし、このお話に主人公の魔法動物が逃げたくだりは全く意味がない。

伏線のウィルオーウィプスみたいなやつを昔捕まえたことがあると言いながら
ニューヨークの厄災を主人公のビーストが解決するんじゃなく、全くもって意味がない上にこの旅の真の目的の鳥形魔法動物をアリゾナに還す事はなく、人間社会のニューヨークに無策に無責任に解き放すという魔法使いの掟を破ってもまたもえこひいきされてしまう。

さらに俺を苛立たせるのは、人間と魔法使いとの差別を作者は持っている。イギリスでは人間をマグルと呼び、アメリカではノンマジと呼ぶ。

ラストでは物理法則を無視した鳥形の魔法動物が忘却の薬をまいて、魔法の存在の記憶を無かったことにした。

魔法使いへのえこひいきで人間への思考はどうでも良いと言うのだ。

劇中長く付き合ったコワルスキーとヒロイン妹とのロマンスで、同じ雨に打たれこれまでの出来事をコワルスキーが忘れるところで、妹は魔法で傘を作り自分だけが濡れない、これも魔法使い優遇の差別意識の現れ。物語的にも一緒に濡れて「やっぱり私も忘れられないのね」で良いじゃないか

この作者の作品を手放しで喜べる人とはやっぱり友達になれない


【鑑賞後、胸につっかえることが分かったので追記】

どうしてこのJKローリングの思想に拒絶感を感じてしまうのかを考えて、調べてみました。
ハリーポッターシリーズを執筆する前に彼女は離婚し、子供を育てながら生活保護を受けながら作品を書き上げたそうです。

そのバックボーンを踏まえると、マイノリティが実は強大な力でみたいなえこひいき(自分たちのような虐げられた人が優遇される願望?)を無意識の意識化で作品に反映されていわば、マイノリティだったこその選民思想が前面に出ているのではないでしょうか?

そこでビーストのメインストーリーを見直すと、今回かつてのJKと同じ境遇の登場人物がいます。魔法使いを否定する女は虐待?教育?をし、変人ではありましたが飢えた子供達に食事を与えていたし、新聞社に呼ばれていって蔑まれても毅然とした態度でした。
そしてさらなるマイノリティとしてオブスキュラスとなってしまった少年。
彼らは物語として救うべき自身の投影ではなかったではないでしょうか?

少年はオブスキュラスとなり助けてと叫びつつ、あんなに夢の象徴であった【魔法】の一斉照射で消滅し、
大人のメインキャストはそんなことは無かったかのように甘い愛をささやく
(あとで男児は助かるかもですが)

どーしても俺は今でも腑に落ちない

詳細評価

物語
配役
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