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ミスター・ダイナマイト:ファンクの帝王ジェームス・ブラウン (2014)

MR. DYNAMITE: THE RISE OF JAMES BROWN

監督
アレックス・ギブニー
  • みたいムービー 44
  • みたログ 72

3.96 / 評価:55件

業界一の働き者、JBの孤独と強靭な魂

  • たまごボーロ さん
  • 2019年1月13日 23時35分
  • 閲覧数 353
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    • 総合評価
    • ★★★★★

Netflixで鑑賞。ジェームス・ブラウンの歩みだけでなく、バンドメンバーの話がたくさん聞けるのがよかった。
JBが暴君だったことはよく伝えられているが実際そのようだった。JBとバンドとは完全に仕事上の付き合いであり、個人的な友情には発展しなかったらしい。
JBはメンバーに鉄の規律を求める。お金にも厳しく、メンバーは理由もわからず罰金を取られていたと言う。どれだけ貢献しても決められた給与以上の見返りはなし。レコーディングのギャラが一切なかったというエピソードには驚いた。

JBはきちんと音楽理論を学んだ人ではないので、バンドメンバーへの伝え方も超感覚的だったよう。そして全てに関与し指示を出したい人だった。JBのダメ出しに対して、ドラマーが口先では「はいボス」と言いつつ最初と同じように叩くと、JB「OK、よくなった」ドラマーは呆れて内心苦笑したと言う。とにかく、全部をコントロールしていると感じていたい人だったのだろう。こういうタイプの上司って会社でも一定数いる。
JBはもちろんメンバーの不満は承知の上だったろうが、折れる人ではなかった。それでも兄メイシオと違い血の気の多いメルヴィン・パーカーがJBに銃口を突きつけ慌てさせたこともあったという。そんなにピリピリした状態でよく息のあった演奏が出来ていたものだ。しかも最初のJBバンドはとても後味の悪い形で解雇されている。

音楽仲間だけでなく、他に深い友達もおらず、とにかく人を信用しないたちだったとのこと。常に傍に女性がいたらしいが、それも「女性は言うこときくから」という理由。
家族にも恵まれずに育ち孤独な人に見えるが、本人は孤独をさほど辛いとも思っていなかったのかもな、と感じた。強靭な精神力の持ち主だ。映画に出てくる古い関係者たちは皆、JBの才能を尊敬し当時を懐かしく振り返るものの「彼が恋しいよ」というような友情を込めたコメントが一切ない。編集上の見せ方なのかもしれないが、他のミュージシャンのドキュメンタリーと比べても独特だなと思った。並外れた才能と功績、それは自他共に認めるハードワークで支えられていた。
ステージ映像のカッコよさは今見ても凄い。一度でいいからキングのステージを生で体感したかった。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

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