レビュー一覧に戻る
走れ、絶望に追いつかれない速さで
2016年6月4日公開

走れ、絶望に追いつかれない速さで

TOKYO SUNRISE

832016年6月4日公開

psy********

3.0

ネタバレ社会人うん十年目のおばちゃんの感想

薫が自殺する原因を追究するより、 残された者たちの再生の物語。 黒川芽衣が好きなので観た作品。 何て言えば良いのかなぁ~形の無い作品?実態の無い作品・・・ 完全に心で感じる物語。 妙に説得力を感じると思った存在が、 寉岡 萌希演じる、薫の初恋の相手(?) 『自分の問題は自分で解決してくれるかな』 この作品、蓮と社会との対比のような描写が挿入されている。 (1)蓮が働く職場での先輩との温度差。 (2)居酒屋でのサラリーマンとの押し問答。 (3)薫の初恋相手 ※あと付け加えるなら、薫の大阪就職 もうね。この年になると、問題は薫と蓮側にあるとしか思えないのよ。 私の生活は、上記(1)~(4)が日常であり、蓮の憤りや受け入れる事の出来ない感情が理解し難い。 良く言えば純粋。悪く言えば度量の小さな子供。 薫が生きていたら、共に悪ふざけをしながら成長出来たのだろうが・・・ まっ、先に言った通り、この作品は自殺の原因よりは、 残されて者、特に死(親友)に憑りつかれた者の脱却の物語。 その点に的を絞ると非常に繊細に感情の変化を描いた作品。 パワードハングライダー(?)の使い方も良かった。 薫と蓮が再び出会えるような雰囲気を感じさせる。 それは“死”という土俵では無くて、心と心の再会。 蓮を最後の最後で救う暖かい温もり。 やっぱり温かい料理は最高の至福だと思う。 疲れた心に響く1杯の味噌汁ってあるじゃん。 泣きながら食べる料理って苦しいんだよね。 美味しいのに苦しいの。 美味しくて、温かくて、また涙が込み上げてくるの。 その苦しさの後には、ぽっかりと心が空き、虚無感と澄み渡る心が混在したような不思議な感覚になる。 蓮が見つける薫の絵。 蓮の心に芽生える明日への光。 良いラストです。

閲覧数1,756