作品レビュー(20件)
- flo********
2.0点
期待をし過ぎたのだと思う。 言いたいことはわかるのだけれども、作品と自分の心が繋がれた感が弱かった。 台詞が少なすぎるからか、やたらと風呂のシーンが多いからか、それはわからない。 太賀はよかった。相変わらずいい俳優。
- なつ
2.0点
ラストの音楽と景色はよかった。 けどこれは好き嫌い別れる映画だと思う。 わたしはなんかもっと展開があることを期待して観てしまったからか、物足りなかった。
- さーたん
1.0点
理解不能。 行動のきっかけが分からない。 太賀の演技だけで、なんとか最後まで見たけど。 他の役者も印象に残らない。
- cyborg_she_loves
3.0点
このタイトルって、「絶望には正面から向きあわず逃げて逃げて逃げまくれ」という意味になりえますよね。 私には実際にそう言ってる映画に見えました。 この映画、ストーリーのつながりや、登場人物の思いは、言葉ではほとんど表現されず、映像による「暗示」だけで組み立てられています。 だから、ぼーっと見てると印象としては、何かとても深いものが奥底に隠されているように見えます。 でもね、じっくり思い返してみると、この映画、じつは心理描写というものがほとんどないんですよ。 漣がこんな旅に出ずにいられないほど薫の死を受け入れられず、理沙子に嫉妬したなんて言うほど薫の存在を必要とするようになった理由は何なのか。 漣に共感しながらこれを見るには、そこのところがきちんと描かれてる必要があります。ところがここでは、2人が単にゲハゲハいってじゃれあって、一緒に朝まで飲んで朝焼け見て、っていうシーンしかありません。 これではこっちは、同居するほど仲良かった友人の自殺がショックなのはわかるけど、ここまでそれを抱え込んで思い詰めるって、なんか「自分のせいだ」という罪の意識でもあるのかな、いやそれにしては、最後に描いた女性を追いかけるって筋が通らないな、何考えて旅に出てるんだろ、と首かしげるだけで、全然共感などできません。 漣と薫の間にあった「心のつながり」の実体が、まったく描かれていないからです。 理沙子がこの旅についていった理由も、同じようにまったく描かれていません。 理沙子はかつて薫の彼女だったということが、会話のはしばしに示されてるだけで、つきあってた当時に薫にどんな思いを抱いていたか、別れた時にどんな心情だったか、そういうことのリアルな描写ってものが、この映画ではズッポリと全部抜け落ちてるから、漣が旅に出ると言った時に彼女が「私も行こうかな」といった理由は、ただの気紛れにしか見えません。 全編がそういうふうなんですよ。 登場人物たちが、なんだかすっごく思い詰めて、落ち込んで、悲しんで、絶望している「空気」だけはたっぷりと伝わってきますが、「どういう事情で」「何を考えて」そういう絶望に陥っているのかという「心理描写」は、この映画にはまったくといっていいほど、ありません。 だからこの映画、ぼーっと見てて感じるほど深い映画では全然ないと私は思います。 ただ、悪いことばかり先に書きましたけど、思考や論理がまったく欠けている代わりに、映像から「空気」を放射する力量は、この監督、図抜けてますね。 漣と薫が深夜から夜明けまで町を歩くシーンなど、この時間に町を歩いた経験のある人には、町の空気のにおいや、静まり返った道路をほんの時たま通り過ぎる自動車が巻き起こす風の音のわびしさなんかが、ほんとにその場にいるみたいに感じられるでしょう。 湯船を映さず水滴の音だけで表現される風呂屋のシーンとか、旅の途中の風景とか、言葉では書ききれませんが、ひとつひとつのシーンを、目で見てるんじゃなくて、肌で感じてるような空気感は、ちょっと他では味わったことがないものがあります。 というわけで、ストーリー的にはは、絶望に向きあわずに逃げる道を見つけた男の話という、至極うすっぺら~い話なんですが、深く考えずに空気に浸って見てる分にはとても心地いい感覚を味わわせてくれる映画、ということで、プラマイ・ゼロの☆3つ。
- oo1********
4.0点
好き嫌いが分かれる作品だと思いますが、私は大好きな作品でした。 全体を通して、単調で特に大きな出来事が起こるわけではありません。 結末も、すごく感動したり、どんでん返しがあったりと、印象に残る結末ではありません。 具体的に友人の死について明かされるわけでもありません。 でも、私たちが生きている世界は、こういう世界なんだなと感じました。 特に目立った出来事もないし、感動的な結果が用意されているわけでもない。小さな出来事から小さな物語が始まり、小さく終わり、それがまた続いていく。 私たちが生きているように、この映画も生きていて、この映画が終わった後も、この映画の中の人々は生き続けていくだろう、そう感じた作品でした。 具体的に明かされない分、私たちが色々な解釈を楽しめる作品だと思います。 この映画を観て、色々と考えてみて下さい。
- ゆうゆう♪
4.0点
ネタバレクラウドファンディング?
このレビューにはネタバレが含まれています。 - hir********
4.0点
ゆとりですがなにか?を観て以来ずっと太賀くんが気になっていたのとインパクトあるタイトルに惹かれて鑑賞。 ストーリー自体は淡々としていて特別大きな出来事は起きない。でもこの感じがきっと好きな人は好き。
- bel********
4.0点
レンタル屋の店内をブラブラしてたとき、 タイトルに惹かれて借りました。 いい感じの映画かなーって。 思ってたのと違いましたが、 これはこれでアリだと思います。 他人にはお勧めしませんけど。 映像は高評価です。 演出と配役も良し。 物語は平凡。 音楽は内容に合ってた。 この監督は10年先、20年先に どのような作品を撮るのでしょうか。 ここがピークで無いことを願います。
- chi********
2.0点
これがいいというと わかってる おしゃれな感じになるが、凡人には全くわかんね。笑 フランス映画っぽく叙情的。 タイトルかっこいいから☆2だけど内容1だな。
- mic********
2.0点
ザラっとした質感 過剰演出の無い、自然体な演技 学生時代にみた友人の自主製作映画みたい 多くを語らず、映像だけで見せてく感じ 良いかもしれない、良い映画かもしれないけど… もうちょっとエンタメくれなきゃぁ 素人にはついていけないよ~ でも嫌いじゃないから、次作に期待する!
- dov********
5.0点
ネタバレ深い映画でした。
このレビューにはネタバレが含まれています。 - WXYは知ってても、それだけじゃ
2.0点
亡き友人が書いた絵の主を求めて旅する男女。 この男女ともその友人と親交があったのだが、親交の深さを描写する場面が無い。男同士で一緒に住んで、一緒に風呂屋に通う。少し話すシーンとかあるが、友人が大阪に行く理由も悩みの描写も無し、女との親交の描写もほとんど無し。 関係が深かったからこそ友人の足跡をわざわざ辿るのだろうが、なんとなく行ってる様にしか見えない。見つけた相手にそっけなく対応されるのを単に正当化してるだけ。それでは物語自体の趣が無い。 個々の思わせぶりな描写を羅列して、見る方の想像に任せるタイプの映画、 デッサンと下手な飛翔の絵の意味も不明だし、単に朝焼けの美しさを示しただけか。
- kou********
3.0点
若い監督だが普通の人を描くのには、近年の監督の中では秀でている。 何でもないシーンでの人物の動きや会話に、見事な説得力がある。 これは実力と才能が無いと出来ない演出である。 もちろん演者たちも実力がある役者たちがキャスティングされているのもある。 きっとこの先、商業ベースで撮る時が来るかと思うが、このインディーズ精神は継続して行って欲しいと切に願う。 インディーズから出た監督が商業に進出して、多くの輩たちが作家性を捨ててしまっているので、中川監督には頑張って欲しい。 そんな期待を込めて、☆4つでも本当は良いのだが、敢えて3つにさせて頂く。
- yab********
4.0点
薫という一人の青年が、絵の才能に見切りをつけてサラリーマンになり、大阪勤務になり、理由はわからないが亡くなった。 薫と学生時代同居していた漣と薫の恋人だった理沙子は、彼に対する思いを捨てきれずにいた。 漣と理沙子は、薫と言う名の過去に呪縛されていた。 薫が残した中学時代の初恋の女性の絵。漣はその女性に薫の死を伝えるために旅に出た。 自分はある人間をずっと思い込んでいても、相手は忘れ、もはや違う次元に生きている。 この作品は、その現実を直視するのではなく、かといって斜めに見ているのでもない。 当時自分が言った言葉も憶えていないし、相手が言った言葉もすでに忘れている。 現実の自分は、相手の思いを受け止める余裕もなく、受け止めるというよりは、他人行儀を押し通す。 とても現実感あるシーン。漣が薫の初恋の女性に、薫の絵を見せた時に、彼女が言った言葉。 「自分の問題は自分で解決してもらってもいいかなあ」。 もはや彼女の問題からはとっくのとうに消し去られたもの。そっちだけが消し去れない問題を、こっちに投げ返さないでほしい。キャバクラの店内は、もはや純粋な思い出を語る場所とは思えない。 薫が漣に、よく言っていた彼女の言葉である、「絶望に追いつかれない速さで走れ」も、彼女が中学にはまっていたビジュアル系バンドの歌詞にすぎないという拍子抜けのオチ。 自分の強い思いとはうらはらに、時は過ぎ、友人や、恋人は、自分が生きるのに精一杯。感傷なんかに浸っている暇などない。そんな一方的でひとりよがりのロマンチックな妄想に、お付き合いなどしてくれない。 その紛れもない現実を突きつけられてたじろぐ漣の動揺と、普通の現実の中にその思いを風化させなければ、という漣の決意が交錯するクールな映像が胸を打つ。
- MTGと映画
4.0点
亡くなった人をどれ程思っても、過去を責めても、 もう届くことはないし、答えてもくれない。 無情に時は進むし、新しい出会いもある。 方法は自分の中に残るその影に問うことだけ。 私は漣の様に親友を亡くしたわけではないが、親友や大事な人を失ったことがある。 両親との摩擦も。 この作品を見て感じたのはやはり「後悔」だが、そこからの「肯定」を見いだすチカラ。 人に優しくならなくてはと感じた作品でした。 太賀さん、小林さん、中川監督の次回作にも期待します。
- psy********
3.0点
このレビューにはネタバレが含まれています。 - kad********
2.0点
【賛否両論チェック】 賛:死んだ友への旅を通して、少しずつ“生きること”への感じ方が変わっていく主人公の姿が印象的。過剰にならず、自然のままを切り取った演出も粋。 否:展開はかなり淡々としていて、退屈しそう。時間軸もやや分かりにくいか。 多くを語らず、演者さんの雰囲気と風景描写でお話が進んでいくのが、粋でステキです。“親友の死”から抜け出せずにいる主人公が、友の思い出の地への旅を通して、その死と向き合い、自分の生きる力へと変えていく様子が、淡々と描かれていきます。 ただ、悪く言ってしまうと「死んだ親友の故郷に行くだけの映画」で片づけられてしまいそうなのも、たまにきず。ストーリーそのものはかなり単調で、それでいてとても静かな演出なので、人によってはメチャメチャ眠くなってしまうかも知れません(笑)。 いずれにせよ、青年達の生き様を自然に切り取った作品ですので、気になった方は是非。
- sat********
3.0点
ネタバレごはん
このレビューにはネタバレが含まれています。 - あおい
4.0点
監督含め、ゆとりど真ん中が製作。これからを担う制作側と俳優陣を応援したくなる作品でした。 世の中はお金がないと対抗できない事が山ほどあることを知っている大人は、将来沢山の人の心を動かすであろう若手たちに関心を向けてくれたらと思う。全国上映の為に、2016/6/24までクラウドファンディングにてコレクターを募集しているそうです。伝えたい事を感じられるよう映画を応援したい方は是非。
- ken********
4.0点
親友の死に向き合っていく。 親友の死にやるせない思いが募るけど、温かみがある。 美しい景色にはほれぼれした。 喪失感から再生へのすがすがしい思いでした。 それにしてもいいタイトルです。