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ハドソン川の奇跡 (2016)

SULLY

監督
クリント・イーストウッド
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  • みたログ 9,241

4.15 / 評価:7458件

失ったもの そして 得たもの☆

  • Kurosawapapa さん
  • 2016年10月4日 7時00分
  • 閲覧数 6040
  • 役立ち度 315
    • 総合評価
    • ★★★★★

「 メーデー、メーデー 」
飛行機の危機的シーンが、いきなりオープニングクレジットとともに描かれる。
誰もが知る2009年にニューヨーク上空で起きた事故。

離陸したばかりの飛行機がバードストライクによってエンジン停止。
事故発生から3分半足らずで、ハドソン川に不時着。
その後 機長は、「空港への着陸は可能で、不時着は無謀だった」という容疑をかけられ、国家運輸安全委員会の厳しい追及を受けることに。

それだけを描いたのであれば、予想の範疇。
枝葉となったのは、
・機長の過去、内なる思い(手記を基にしている)
・周囲に付随していたドラマ など
秘められた事実によって、予想を越えた重厚な物語に。

さらに構成的には、時間軸を切り取り前後させ、重要なシーンは繰り返し映し出す。
何を見せ、何を見せないのか、、、
 “魅せる映画作り” と “編集の妙” を堪能できる作品になっている。


イーストウッド監督は、撮影のために本物のエアバスを購入、
救助隊、ボランティア、警察官、ニュースキャスターなど、救出に携わった当時の関係者を本人役で出演させ、あくまでも真実にこだわった。

機長(トム・ハンクス)は、ヒーローと称される反面、
病気の有無や家庭の問題まで疑われ、マスコミの餌食、調査漬けと、
過剰なまでの外圧と向き合うことに。

・責任転嫁
・悪者を作りたがる
・それによって騒ぎ立てる
どこの国、どこにでもある危険な風潮を、監督は辛辣な視点をもって描き出す。

数々の映画で “キャプテン慣れ” しているトム・ハンクスは、本作でも名演を披露。
常に冷静沈着、威厳を放つ。
その一方で、トラウマ、緊張、不安に苦悩する 二面性 を見事に表現。

前半の精神的圧迫、そして後半明らかになっていく事実。
命懸けの救出劇、さらに機長・副操縦士の想像以上の能力に、
心を揺さぶられずにはいられない。


本作を鑑賞すると、
この事故で “ 失ったもの ・ 得たもの ” が見えてくる。

= 失ったもの =
*USエアー1機
*時間・金・労力
*飛行に対する信頼

= 得たもの =
*機長と副操縦士と乗客の “絆”
*より強い家族愛
*ニューヨークの良心

比べてみると、
失ったもの より 得たものの方が、明らかに かけがえが無い。

そして、
決して = 失わなかったもの = がある。
*乗員乗客155名の命

この事件当時、自分はニュースを見ながら、
 よく沈まなかった! 良かった!
くらいにしか思わなかった。

映画というのは、本当に凄い!
統合的 かつ “内面的” に 真実を知らしめる。

 “映画の力” と、
それによって導かれた 真実 に、多々感動せずにはいられませんでした☆

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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