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ハドソン川の奇跡 (2016)

SULLY

監督
クリント・イーストウッド
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  • みたログ 8,818

4.15 / 評価:7128件

奇跡の重さを知る者よ。

  • ねじまき鳥 さん
  • 2020年10月12日 12時45分
  • 閲覧数 376
  • 役立ち度 5
    • 総合評価
    • ★★★★★

ハドソン川の奇跡。

いかようにもドラマチックに仕立てられるこの実話にクリントイーストウッドが注ぐ冷静な視線は、奇跡の重みをズシリと実感させてくれる。

奇跡が降ってきた人。
その立場に立てば、どんな過程の恐怖も、軽いトーンにしか響かないけどこれしかわからない形容詞を使えば、結果オーライで、その奇跡はキラキラ光るドラマになる。
日々その奇跡に感謝し、大切にこれからの未来を過ごす礎となる。

奇跡を起こした人。
その立場に立てば、奇跡を起こせなかった場合の未来に押しつぶされそうになる。結果オーライでは済まされない、自分が預かっていた命の数の重さを改めて突きつけられたプレッシャー。
それは、決してキラキラ光る奇跡ではなく、長く暗いトンネルに迷い込んだかのような、重苦しい十字架。

奇跡というととにかく賞賛し、飛び付きたがる一般心理とそのギャップが強烈な対比で描かれています。

そしてもう1つの対立。
事件を事後調査の名目でデータで分析する委員との攻防。
人の命の重みにつぶされそうになりながら、だからこそ、その重さを預かる同士のために、戦う。
一瞬の判断の重さ、迷う間さえ許されない恐ろしさ。

全員無事だと知って、初めてこの事態を自身の中で飲み込む瞬間がなんともリアルで素敵でした。
彼の中で、この奇跡は、不時着の瞬間にはじまったのではなく、命の無事を確認して、初めて始まっていたのだと。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • スペクタクル
  • パニック
  • 恐怖
  • 勇敢
  • 知的
  • 絶望的
  • かっこいい
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